【第18弾】あの大喜利プレイヤーに直撃インタビューしてみた

インタビュー

どうも笑うモールス信号です。

大喜利プレイヤーにインタビューをする企画の第18弾です。

今回インタビューさせていただいたのは、前回の「シャープくん」と同じく大喜利W杯2022準優勝「ノルウェー」のメンバーであるこの方です!

 


林原よしきさん

筆者とは藤平カップで一度チームを組ませていただいたのですが、

終始会議を盛り上げてくださり、

プレイヤーとしての能力はもちろんのこと

モチベーターとしての能力の高さも披露してくださった林原よしきさん。

大喜利W杯2022では準優勝。

今後も数々のタイトルを獲得していくこと間違いなしの

林原よしきさんにインタビューをさせていただきました!

Q1.あなたの大喜利歴と今までの実績を教えてください


2020年4月にネタボケライフに投稿したのが最初なので、ちょうど2年ほどですね。

主な実績(特に思い出深いもの)は、

大喜利状態 第13期優勝
大喜利名人維新 大喜利八国志 五虎大将軍(優勝チームの成績上位TOP5)
大喜利W杯2022 準優勝


こんな感じですかね。 初めて優勝を経験したサイトだけに、大喜利状態の突然の閉鎖は悲しかったです。 まさに閉鎖した瞬間、私はパチンコ屋にいたんですけど、ショックで退店しました。

Q2.大喜利を始めたキッカケは?


幼少期に「おもしろフラッシュ倉庫」を、少年期に「2ch」や「ニコニコ動画」を見漁る典型的なネットクソガキ時代を過ごした甲斐もあってか、いつの間にか面白いことが好きになっていました。それらの経験がユーモアに対する興味の原点になっていると思います。 そして2022年4月、お笑い芸人をやってる大学時代の友人が、Twitterでネタボケライフの入賞のスクショを挙げていたことがキッカケで、ネット大喜利を始めました。
他人とユーモアを競い合う、という仕組みがとても新鮮だったので、すぐに「やってみよう」となりましたね。あと、その友人に勝ちたい、というのもありました。 初投稿のボケが441人中41位、と最初にしては良い順位だったこともあり、すぐにのめりこみました。 「面白さ」という各個人が持つ絶対的な価値観でしかないものを、数値化して相対的に競うという仕組みが、自分にとって非常に画期的でした。 また、「投票する際に、どのボケを誰が出したか分からない」というフェアな仕組みが良かったです。「誰が言ったか」ではなくて「何を言ったか」でウケる土壌が良いですよね。もちろん「面白さ」って前者の要素もあると思いますけど、その比重があまりに高いと、内輪ノリになってしまうので・・・。 あとは、当時、投稿されてるボケを見た時に、純粋に「面白い!」と思ったボケが多かったのが大きかったと思います。 自分が「面白いな~」と思った人たちとしのぎを削り合える環境、アツい。 そりゃ、のめりこみますよ。

Q3.大喜利の回答を考える時に意識してること


回答を考える時と、提出するボケを選ぶ時、それぞれこんなかんじです。

【回答を考える時】

基本的にはお題を正面に捉えつつ、色んな単語や言い回しを使ってボケを考えるように意識しています。 他の方も仰っていますが、「日常で目についた単語を使ってみる」等、意識の外から取り寄せくることもよくありますね。 あと、特定のお題について考えてない時も、「なんかこの単語・言い回し面白いかも」と思ったらメモ帳に書き留めて、いざボケを考えるタイミングに見返すことで発想の出発点にすることも多いです。言うなれば「武器庫」ですね。 ちなみにメモ帳では、名詞、動詞、形容詞、接続詞など、品詞ごとにまとめてます。(ただ、同じような単語を使いすぎるとワンパターン・食傷気味になってしまうので、「使いすぎてるな~」と思ったら定期的に削除してます。) そして、とにかく数多くボケを出してみて、可能性を感じる原型のボケができたら、こねくりまわして仕上げることが多いです。

【提出するボケを選ぶ時】

回答を考える時よりも、こっちの方を重要視しています。 せっかく良いボケができても、選ぶのをミスったらスベってしまうので・・・。 主に以下のフィルターを通してみて、より良さそうなものを最終的に投稿しています。

お題に対する回答になっているか
そのお題じゃなくても成立するような、ハズしすぎてるボケになっていないか

②文章を咀嚼した時に、ツッコミどころが複数あるか

③文章に無駄が無いか
ボケの面白さに直結しない(それが無くても面白さが成立する)単語や、その単語が無くても情景が伝わるような無駄な単語は削除。「長文ボケ」や、「文章の冗長さが面白さの肝になるようなボケ」の場合は例外。

④情景に奥行きがあるか
そのボケの情景に至る過程や、その後起こるであろう未来の情景、登場人物の感情とかが想像できれば尚良い。

⑤情景が自然か
登場人物の行動やボケの内容が突飛すぎないか。(あまりにも変すぎると、「投稿者の「これ面白いでしょ」感」や「登場人物が投稿者に無理矢理操られてる感」の方が強くなって、冷めちゃうので。) ・あくまでボケの登場人物等が真剣に生きた結果として、ボケの内容に繋がっていると、納得感・自然感が生まれると思っています。

⑥他のお題でも広く使いまわせるような便利なボケになっていないか  
大喜利は「お題」あっての「ボケ」だと思うので、たとえ面白いことを言ってたとしても、他のお題でも簡単に使い回せるような便利なボケはしないように心がけてます。ある程度大喜利やってると、「こういうフワッとした回答、ウケるんだよな~」というのが分かってくると思うんですが、やっぱりそのお題ならではのボケを出したいですし、また、それに頼りすぎると「自分の個性」や「お題に対する誠実さ」が死ぬ気がするので、極力避けてます。

⑦自分自身がそのボケを面白いと思っているか  
「これ出しときゃ点とれるだろ」という観点でボケを選んでも、ネット大喜利の空気に合わせにいくだけの「作業」になるし、スベった時の後悔&精神的ダメージもでかいしと、デメリットだらけでツラいと思うので、最終的に自分が面白いと思うもの・納得できるものを投稿するようにしてます。 スベるとしても、せめて胸を張ってスベり(死に)たいですね。

こんなかんじです。当然っちゃ当然ですが、⑦が一番重要だと思っています。自分が面白いと思ったボケを他の人も面白いと思ってくれたら一番嬉しいし、モチベーションにも繋がりますしね。

あと、話がやや脱線しますが、ウケた回答はスマホのメモ帳にコレクションしています。 自分のコレクション基準はやや緩めで、「総回答数の上位10%以内かどうか」で基本的に判断してます。 誰しもスランプの時期があると思うんですけど、自分はそんな時、過去にウケた回答を見返して、できるかぎり調子を取り戻します。 あと、たまーーーーーに見返すと、単純に気分が上がりますね。 スランプ回復・モチベーション維持の観点から、一石二鳥でオススメです

Q4.あなたのマイベストボケを教えてください


最も記憶に残っているのは、これですね。大きい大会(主戦場対抗大喜利フェス2021)で初めて1位とったのがこのボケでした。シャララさんのボケとTOP争いの接戦だったんですが、最後の最後で逆転して1位になれたこともあり、かなり嬉しかったのを覚えてます。

次に、大喜利状態のタイマン杯で出したボケです。イロモノ枠のボケですが、これで2位だったの嬉しいですね。ネット大喜利始めたての頃の「怖いものなし」って感じのボケで好きです。今はなかなか長文を出す勇気がないですが、モモスさんやβカロチンさんやハシリドコロさんや臭い紅茶さんのように、大きい大会でこういうプレーで魅せれるプレイヤーになりたいですね

Q5.あなたが好きなボケを教えてください


Q6で後述する皆さんのボケがメインになるんですけれども、挙げていきますね。

まずはパッショな坊さんのボケ。

人生で一度も聞いたことないけど、「たぶん、(ほぼ無音に近い)ああいう感じの音だな」と思わされるのがスゴい。光景も想像するだけで面白い。大喜利始めた初期、このボケに度肝抜かれたのを覚えています。

パッショな坊さんのボケから、比較的最近のボケをもう一つ。

現実でよく使われがちな「歩く○○○(例:黒歴史、辞書 等)」のユーモアって、けっこう陳腐で大して面白くないものが多い(どこかで聞いたようなものが多い)と個人的に思ってるんですが、「おめでとう」に繋げることでこんなに新鮮かつ面白いボケに昇華できてるのが凄すぎます。

次は、坂本さんのボケ。

やりたい放題すぎて爆笑しました。ぶん殴りたい。

次は、シャープくん(覆面名:夜に駆ける)のボケ。※本人許可済

160kmストレートみたいなボケ。こういう回答、憧れるなー。 手元にある、届いたばかりのビールが面白すぎる。何考えてんだコイツ。

シャープくんからもう一つ。

ボケの文章量に対してツッコみどころありすぎて最高

次はいちまはんさんのボケ(W杯2020)。

バトルが意味不明なのに、あまりに文章がアツすぎてめちゃくちゃ笑いました。

笑うモールス信号さんのボケ。

長生きって通常良いことなのに、「死ぬタイミング見失ってる=バカ」という発想の転換が面白い。長生きしすぎてて(おそらくあったであろう困難を乗り越えすぎてて)気落ち悪いし、平成で急に死んでるのも面白い。 ここまできたら令和も生き続けろよ

次は、鼻小僧さんのボケ。

ボケの核となる部分以外の情報の削り方がスゴい(もし俺がこのテイストでボケ作るとしたら多分、目的地とか書いちゃうんだろうけど、それを蛇足と判断したのスゴい)し、文のシンプルさに対する破壊力が高い! こういう「最強の刀で一振り」みたいな上位の取り方、カッコいいなあ。

pokopokoさんのボケ。

セリフ単体としては変なことを一切言ってないのに、画像の状況が既に変だから、それが絶妙にマッチしてて面白すぎる。 感動的にも見えるしBADENDにも見えるし・・・。情報を咀嚼すればするほど味が出るボケ。 このセリフの「絶対言ってる」感も凄い。

次は、お化けぬこさんのボケ。

ジジイって何を要求しだすか分からないから本当に面白い。 言ってること赤ちゃんだけど、めちゃくちゃ賢そうなんだよなあ。

Q6.あなたが好きな大喜利プレイヤーを教えてください


挙げだしたら正直キリが無いので、まず4人に絞ってコメントしていきますね。

パッショな坊さん

ネタボケライフを始めた当初、上位を見ると毎回のようにパッショな坊さんが入賞していて、かつ、ボケも面白いですし、本当に化け物かと思いました。もはや伝説となっている「ヘディングこんな感じになってます」もこの頃ですね。凄すぎました。
  自分にとって、ずっと憧れの大喜利をしている人なので、パッショな坊さんが主戦場大喜利フェス2021で優勝した時は、「自分が目指す方向性に狂いは無いんだな」と思わされて、自分まで嬉しかったです。

坂本さん

とかく謙虚に生きがちなこの令和の現代で、歯に衣着せずに言いたいことズバズバ言う立ち回りをしていながらも、実力で周りを黙らせる生き様がかなりアツいです。結局、自信に満ち溢れている人って、見ていて気持ちが良いんですよね。 言葉が強すぎて、大喜利界隈のヒール的ポジションにいる気がしますが、それ含めて好きです。こういうプレイヤーがいると、界隈の空気が引き締まりますし。 例え坂本さんにボロカスに言われても、「ナニクソ」と思って打倒坂本を目指して自分の大喜利を研鑽する良い機会にもなり得ますし、モチベーション向上に繋げちゃえばいいと思います。   
 そして、自分は、坂本さんの投稿した回を採点する時、必ず投票前後の点数をチェックするんですけど、見事なまでに3、4点入れさせられてます。悔しいですね。「この面白いボケ、絶対坂本さんだろ」と思いながら投票すると、やっぱり坂本さんだった、ということが多々ありました。面白い。

シャープくん  

 大喜利名人維新の「第5回覆面タッグリーグ」で偶然組んでからの縁ですね。それまでは特に絡みも無かったんですが、これを機に交流が徐々に増えていきました。(DMで急に「シャプくーーん」と送ったら、名前をしばらく「シャプくーーん」にしてくれた時期がありました。優しいね。)  
 ボケクエ5で面白が爆発して、無双しまくっていたのは記憶に新しいです。それもあり、デカいタッグ戦があったら絶対に声かけようと思っていたので、W杯で誘った時に即快諾してくれて嬉しかったです。面白いと思うボケの感性も近いですし、チーム会議も楽しく、かつ忌憚なく意見交換もできるし、本当に声かけて良かったです。W杯2022の準優勝はおかげさまですね、ありがとう!

臭い紅茶さん  

 なんかの振り返りキャスで、お題は忘れたんですけど、「家族でも楽しめる風俗だった」みたいな没ボケを言っていてめちゃくちゃ面白かったです。最悪だ。  
 下ネタやしょーもないボケに対する感度が結構近いと思っています。  
 また、ネット大喜利始めたての頃、ネタボケ採点のnoteを読んで、めちゃくちゃタメになりました。    
 今の自分の基礎にもなってる記事です。未読の方は是非。

その他のプレイヤーだと、

・ぺるともさん
・こむぎむさん
・ハイドラさん
・ハシリドコロさん
・バームクさん
・お化けぬこさん
・pokopokoさん
・と鞠ついでさん
・中原ぽ麦さん
・ジャスミン(ロシアの洗濯機)さん

最近注目しているプレイヤーだと、

・余馬さん
・バヌワナさん

が特に好きですね。 挙げた皆さんに共通するのは、 勝つためのボケや「おおっ」と思うような綺麗なボケよりも、人を笑わせるためのボケをしている印象を特に強く感じるところです。 基本的にふざけまくりの人、大好きです。 あとは、ネット大喜利でウケる構文・文脈などの型にとらわれずに独創的に伸び伸びボケているところも最高ですね。大喜利の本来の自由さを再認識させてくれる方々なので、尊敬しています。

Q7.今後の大喜利の目標はありますか?


もちろん「実績を積んでいきたい」という思いはあるんですけど、それと並行して「林原よしきといえば、あのボケだな」みたいに、自分を代表するような、後々も誰かにずっと覚えてもらえるボケが出来たら、冥利に尽きますね。そうなりたい。 自分の中の面白を突き通した結果として、実績がついてくればこのうえないことだと思います。 あとは、スプレッドシート大喜利や生大喜利(地方の田舎住まいなので、距離面・金銭面の難しさもありますが…。)にも精力的に参加できればいいですね。自分のペースで無理せずゆっくりと活動幅を広げたいです。

Q8.最後に何か一言お願いします!


文章書くの疲れちゃったプー


林原よしきさん、お忙しい中インタビューを引き受けてくださりありがとうございました!

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