一番最初にちゃんと大喜利をやったのが、02年に2ch（今でいうところの5ch）のお笑い小噺板という、大喜利のお題のスレッドが立っている掲示板に書き込んだのが最初なので、大喜利歴は今年で20年になります。

書ける主な実績としては

ぼけましておめでとうございます メジャー制覇3回
ネタボケライフ 最高レート2322.46（歴代2位）
大喜利名人維新トロフィー19個（現在2位）
第2回覆面タッグリーグ優勝
ボケクエスト４準優勝
コガトナ2019優勝

改めて見るとチーム戦で勝たせて貰ってることが多くて、個人戦はあんまりパッとしないですね。

2chに書き込んだのが多分高校1年くらいのときなんですが、その1年か2年前の中学校のとき、実況パワフルプロ野球という野球ゲームのHPを運営してて、当時「サイト管理人に100の質問」っていう色んな質問に答えるやつが流行ったとき、その中に画像で一言みたいな質問があって、元々、大喜利のDVD（ダイナマイト関西とか一人ごっつとか）見て大喜利の知識はあったから、それに明確に「ボケよう」「ウケよう」と思って答えたのが、最初の大喜利体験ですね。流石にそのときはインターネットで大喜利するってことがあること自体知らなかったので、特にそのあと続きはしませんでしたが、何かで2chの宣伝のフラッシュみたいなのを見て、それぞれの板の宣伝が流れる中で「お笑い小噺」で大喜利ができると知って、行ってみたという感じです。

2chでしばらく大喜利やったあとは、ネット大喜利のサイトにも参加し始めて、長考サイトだったら当時はボケ天って大きいサイトがあったのでそこに投稿して、そこの繋がりでチーム戦に出たり、高校生活はほとんどネットの大喜利で過ぎて行きましたね。そのあと、大学で一時期忙しくてブランクが開くんですが、大学出て、そのタイミングで地元愛知から東京来て、お笑いの養成所入るんですけど、それに関しては死ぬほど何も話が無いので置いといて、結果的にめちゃくちゃ暇になって、なんか大喜利あるかなと思ったタイミングで探したら大喜利PHPという3分大喜利のサイトに出会って、そこから先はもうネット大喜利やってない日は無いだろうなってくらい僕の人生は大きく変わりました。

かなり意識してるのは、絵として浮かぶかどうかですね。考えるときも、絵を想像して考えることが多いので、文章でそれをちゃんと伝えられるかは気を使ってます。その上で、文章として整っているかどうかもありますね、引き算っていうと洒落臭くなるかもですけど、できるだけスパっと簡潔に、でもその中に情報量を詰められたらベストですね。短い文章の中に、展開とか、情景とかを入れて、かつ大喜利として面白い回答を作れたらってのは、自分の中に強くあります。たまに文章として綺麗なだけで終わることもあって、このへん結構難しいというか、大喜利で生じる笑いって、例えばバカなボケ見て「ワハハ！」ってなるのもあれば、心に刺さってじんわりと「ふふふ」と込み上げてくるものもあると思っていて、僕はどちらも笑うし好きなんですけど、自分で特別やりたいと思うのは後者なので、それを作れたらいいなとは思っていますね。独りよがりにならず、変な表現になるんですけど「ちゃんと面白いかどうか」ってことは考えます、笑えないと票も入らないので。

あとはお題との距離感として、お題の中にとにかく深く入り込むことで、強い言葉や文章を使わなくても、そのお題から自然的に生じるような回答でも大きい笑いを取れるとも思っていて、それも意識してます。長いこと大喜利やってるので、スタイルも回答の色もかなり変わってるし、好きな大喜利の人の部分で後述しますけど、色々影響を受けて今の自分の大喜利があるから、昔は全然やってたと思うんですけど「大喜利的に」都合の良い回答とかもできるだけしないようにってのもあります。言語化がちょっとうまく出来ないんですけど、表現で言うと「～だけしかない」とか、マジでそれを否定するわけじゃなくて、その表現がその回答を作る上でそれしかないのであれば良いんですけど、別の言い方するとフォーマットというか構文というか、そういう骨組みの部分だけで成立してしまうのは避けたいと思ってます。それで言うと、過去に自分がウケたやり方とか、手癖とか、前にやったことを繰り返すのも、できるだけやりたくないって気持ちもありますね。これ言っちゃうと今後の回答のハードルが上がるし、生大喜利とかだったら、一日単位で何回答も何十回答もしてるから「これ、前もやってただろ」って首根っこ掴まれたら言い返せないかもしれないんですが、同じことやっても同じウケにしか収束しないし、自分でやってて面白くないし、歴が長くなればなるほど、自分の回答はもちろん、人の良かった回答も自分の中に記録されていくから「これはやった」「これはあの人がやってた」って、パソコンのキャッシュみたいに、それは自分の中にひたすら溜まっていくんですけど、理想として、自分の回答で自分を驚かせたいってのは、大きく一つあります。

ベストっていうか、最近で一番ウケたし、大会の規模もありますけど、今までで一番点数が高かった回答なので印象深いですね。去年一番ウケた回答、これだと思います。チーム会議して、かなり後半に出た回答なんですが、力士っていうこすられまくった要素の中で「四股名」と「本名」っていう繋がりを見出せたのは良かったと思いますし、起こってる出来事の温度感としても好きですね。

一時期、青臭さみたいなものを回答に落とし込むのが好きでよくやってたことがあって、自分の中でこれがその1個完成形って感じでずっと覚えてる回答ですね。これが出来たから、そのあとこういうのから離れて行った部分もあります。あと、さっき引き算って書きましたけど、回答の文章って長くなればなるほどリスクが高まるって思ってて、入りは面白いけど途中でダレたりとか、フリ過ぎて着地が上手くいかなかったりとか「これ、長くしたいだけだな」って思われたりとか、減点要素が出てくるんですよね。うまいこと、長くすることで足し算、もっと上手くやって掛け算的に面白さを乗っけることも出来るけど、それが出来る人は良いんですが、僕はできないし、怖くて長いのあんまり書かないんですけど、この回答は長くて、でもちゃんと長いことにも意味を持たせられたって部分でも印象深いです。

短い文章でどれだけ情報量を込められるかっていう、先ほど意識してることの部分で書いたことが一番表現できた回答がこれで、いまだにこれを越える回答できてないなってくらい自分の中で記憶に刻まれてます。かなりお題のフリがあってのものではあるんですが、このお題を見たときにパッと浮かんだイメージを、できるだけ説明を加えず、その短さがむしろ余韻を強めるというか、回答の強度を高めている感じが好きです。これは大喜利プラスで言うところのホームラン回答なんですけど「これがウケるんだ」って意味でも、その後の自分の大喜利に影響を与えたと思いますね。もう数年前の回答ですけど、いつまでも過去に縋ってても仕方ないし、これより良い回答を出したいですね。

探せば探すほど出てきてしまうので、すぐ思い出せるくらい印象深い回答を幾つか。 古いボケが多いですが、新しい人に知って欲しいという意味を込めて10つほど。

これずっと面白くて、好きなボケっていうとすぐ出てくる回答ですね。お題として、達人要素を聞いてるんだから、どこが凄いとか、どういう武勇伝があるかとか、そのあたりで普通考えるところを、まずめちゃくちゃ失敗してるところを描いてるし、そもそも「押すな」って話だし、あと何と言っても「なんか」の雑さが凄過ぎる。押してる奴に、一切の敬意を感じないというか、目的も分からないし、何回見ても面白いですね。e人さん、マジでめちゃくちゃ面白くて大好きだったからまた見たいですね。

バカ過ぎますよね。これはもう最初のボケクエとかの回答ですけど、ずっと心の中に突き刺さり続けてる回答です。この表紙から、どうして船って発想になったのか全然分からないし、吉川ひなのからの「ひなの丸」っていうワードの強力さ。冒頭の擬音のバカさ。全部が面白いです、理屈抜きで笑えます。犬男さんも、もう見なくなってしまいましたけど、忘れられない人の一人です。

最初見たときから今も、全く意味が分からなくて忘れられない回答です。オペ令嬢さんってのは、今は芸人をやられている納得さんって方が当時サイトで名前を変えまくっていた内の一つの名前で、そのどれもが面白かった（「カークラッシュザ親切」「部屋干しマドンナ」など）んですけど、回答の異質さも光を放っていて、特にこのドラえもんの回答は覚えてますね。これ「5本指じゃないと」と「ひみつ道具」って書くことでお題に沿ってる感じを出してるけど、後半は全然脈絡無いし、さっき回答に都合の良いことは、とか言いましたけど、ここまで無理やり突破されるともう降参って感じで、めっちゃ笑ってしまいましたね。

パルトるさんの「前提がおかしい」って回答の感じが好きで、これとかホントそうなんですが、しれっとベスト30って書いて、それを変えるってところで着地させてるけど、まず「ベスト30」を発表してること自体がまず変なんですよね、これ。それで、しかも最後に変えてきてるのヤバ過ぎるし。一時期、パルトるさんのボケ見続けてた時期がありますけど、自分で出来る気は全くしませんでした。

これも前提が狂ってるって回答なんですが、鈴木以外数人さんがたまに繰り出してくるスカシというか、死角を突いてくるみたいな答えがめちゃくちゃ好きで、この答えとかも、いや説明するのは野暮ですかね、もうこのまま読んで、このまま笑って下さい。

ただただ起こってることが面白くて良いですね、マンガ的な作り方というか、絵の面白さと展開の面白さが両方あって、全方位誰でも笑わせられる感じで、何年経ってもたまに思い出してしまうくらい好きな回答ですね。ランハイさんがネット大喜利を無双してたとき、あまりに強くてめちゃくちゃ怖かったな…。これで上司、どうすればいんだ。

大喜利PHP内で行われたタイマンの大喜利大会で、これは僕が対戦して負けた回答なんですけど、自分が負けたってのもあるし、やりたいことを目の前でやられたみたいな感覚があって、衝撃を覚えたのを今でも忘れられないですね。アイテムの使い方も文章も無駄が無くて綺麗だし、面白い。手紙を食う猿さん＝恋をしているさんも、かなりファンでしたね。また見てみたいです。

本当に凄い距離感、この画像でこのセリフをどう持ってきたのかって感じなのに、何故だか説得力があって笑ってしまう。ギリギリなんですよね、画像の雰囲気と、アイテムと言葉のチョイスの繋がりが、変なんだけどギリギリで成立させてて、その上でシンプルに文章としても面白いし、絶対に自分で作れないなって思った回答で印象深いですね。ひろナナナひろさんは、このレベルの回答をめちゃくちゃ残していて、ログを見て欲しいです。

急に最近の回答になりますけど、ここ最近で一番凄いなって思った回答なので挙げさせて頂きました。これは順位こそ伸びてなかったですが、４点どころか10点くらいつけたいくらい好きでした。貧乏って要素から、民度の悪さ、そこからのこのモチーフが丁度心の底にあったくらいの距離感なのも凄かったし、絵を想像すればするほど面白くて唸りました。吉永さんもずっと好きな大喜利をされている方ですけど、その中でも抜けて良かったです。

ショコラさんはmixiのお笑い頭脳バトルと、あとたまにチーム戦に参加するくらいだけなので、あんまりネット大喜利全体だと知られてないんですが、ずっと大好きで、短文のボケも面白いけど、お笑い頭脳バトルで見せる長文が本当に凄くて、この番長新聞はショコラさんの代表作だと思っているので挙げました。長文って、やっぱり長く書けば書くほどハードルが上がっていくし、これだけ書いたならこれだけ落として下さいよ、みたいに求められるものが大きくなっていくものだと思うんですけど、ショコラさんの長文は1文1文全てがジャブじゃなくストレートで、不条理なんだけど否応なしに読ませる力があって、それでいて結の部分もちゃんと考えられていて、破天荒のようでかなりロジック的なのが凄いんですよね。これだけボケて外してない大喜利力の高さもあるし。ネット大喜利の長文の文脈でも、あんまりいないタイプなんじゃないかなと思ってます。

好きな人はめちゃくちゃいるんですが、キリがないので僕が影響を受けた人を数名上げさせて頂きます。

まず、こむぎむさんですね、大喜利PHPの先輩で、自分がPHP始めた頃にはもう強豪として名を馳せていて、長考でも強いし、短文から長文まで、何でも出来るオールラウンドプレーヤー。回答のポップさ、分かりやすさもが抜けていて、それが成績の安定感を生んでいる印象です。僕の中で記憶に残っているのがこの回答ですね。

完璧ですよね、バチッと映像が浮かぶし、ちょっとのバカバカしさもあって、めちゃくちゃ面白い。シチュエーションの作り方、モチーフの使い方が本当に上手くて「こんなの、誰でも好きでしょ」みたいなところを突いてる感じというか、全方面に伝わる力が回答に生まれている。この回答見て自分の回答の考え方、絵やシチュエーションの作り方にかなり生かしたのを覚えています。

次に、茹でキャベツさんですね。もうしばらくお見かけしなくなってしまったんですが、一時期は時代を築いてたくらいの強豪で、特にぼけおめではずっと背中を追っていました。好きなボケはたくさんありますが、一つ挙げるならこれですかね。

絵の強さ、それの立体さがやっぱ凄くて、茹でキャベツ節って僕の中では勝手にジャンル付けしてたんですけど、回答の表現によって、人物であったり出来事であったりに、飛び出してくるかのような躍動感が生まれていて、思わず笑ってしまうパワーが付与されるんですよね。「こっ」のところとか、結構リスキーな書き方だと思うんですけど「コミカル」にうまく着地出来てて、この表現しか無いなと感じるし、多分相当、練った上でこの文章になったと思うんですが、この茹でキャベツさんの回答をとにかく研究して、一文章でどう話を展開させるか、面白く見せるかを考えた時期がありました。

続いて、マンネリズムさんですね。大喜利PHPに一時期いた人で、あんまり他のサイトに参加してないのと、長期間やってなかった（少なくとも僕が把握している限りでは）ので、一部の人にしか知られてないかもしれないんですが、大喜利PHPで一緒にやってるときに、かなり影響を受けました。十年くらいは前のものですけど、一つ、今でも忘れられない回答があって。

何ですかね、大喜利でこういうことやっていいんだ、ってめちゃくちゃ衝撃を受けたんですよね。こんなに色を出していいんだっていうか、好きなものを使っていいんだって、別にマンネリズムさんはこういう回答だけの人ではないし、色々自分の中で攻めた結果がこの表現だったと思うので、このあたりは僕が勝手に感化されただけの話ではあるんですけれど、元々、小説であったり映画であったり、物語性の強いものは好きだったから、その中の割と狭いモチーフ、ギリギリ心の底にあるかないかくらいの、でも刺さったとき本当に強いようなものを、大喜利の中で使えるんじゃないか、それが出来たら嬉しいんじゃないかと、この回答見てから明確に意識をし始めたのを覚えてますね。

最後に、ツイタチさんですね。ここ数年の自分の大喜利のスタイルに、一番影響を与えたのは間違いなくツイタチさんだと思います。お題への向き合い方、距離感、そして回答を作り上げることへの妥協の無さ。大喜利に対する姿勢面でも、本当に尊敬している人です。

本当にめちゃくちゃギリギリのあるあるというか、心を隅の隅まで探してやっと辿り着けるレベルのものを回答に落とし込んでて、これは今も記憶に刻まれてますね。画像からの距離感も凄くて、ここから感じる人物の感情の機微に着目して、ただ今起こっていることを処理するのではなく、後ろを想像させる文章を作っていて、分かりやすく変なことは起きてないのに、想像するとどんどん面白くなってくる、良い回答だと思います。「大喜利の回答を考えているときに意識したこと」の質問のときに、お題との距離感、お題に深く入り込めば強い表現はいらない、という話をしましたけど、恥ずかしい話、そのあたりは本当にツイタチさんの影響が大きくて、マジでツイタチさんほどお題のこと考えてる人いないんじゃないか？ってくらいツイタチさんはお題に向き合ってると思ってて、それがこの距離感を作れているんですよね。最近では、この回答も凄かったです。

まず警察の要素として「威嚇射撃」ってところが引き出しとしてすぐに出てくるものではないし、そこからのお題への絡ませ方に一切に無駄が無くて、かつツッコミどころもちゃんとあって面白い。自分がやっている虎喜利って投稿企画に送られてきた回答なんですが、これは一位にするしかない、と直感で思ったくらいには凄い回答でした。ただ、影響を受けた上でこの人と同じことは出来ないと直面もさせられているので、ツイタチさんの大喜利は参考にしつつ、第一同じことをしたって仕方ないし、じゃあ自分はどういう回答を作っていくかってのを考えてはいますね。

ここからは、最近気になる人を何名か挙げさせて頂きます。 まずは皆さん名前を挙げられていますが、ミモザ名前さん（元無償の愛撫さん）ですかね。歴はまだ短いのにめちゃくちゃ実績を積んでますし、回答の方向性としても、真っすぐな感じから、自分の独自のものを見つけるまでも速かったなって印象があります。

タイマンの大喜利で僕が負けた回答です。ちゃんと、負けましたね…。「女子」って要素からマニキュア、それが気持ちを左右するっていう繊細なところを描いた回答で、いや、こういうの出したかったな、悔しい、って負けながら思ったのを覚えてますね。これからもさらに活躍をされると思いますが、いつかリベンジは果たしたいですね。

次に、電球金魚さんですね。気付いたらもう強かったって感覚なんですけど、長考はもちろん、スプレッドシート大喜利とかで見たときもめちゃくちゃ面白かったし、1分でやる大喜利のトーナメントでも優勝してて、その速度と深さにも驚かされて、気になる存在になりました。

これは投票してる段階で凄っ！って思った回答で、1位になっててかなり納得した覚えがありますね。結構難しい画像だと思うんですけど、もうこれしかないっていうセリフのチョイスが先の展開を想像させる、本当に凄い回答だと思います。しばらく記憶に刻み込まれて忘れなさそうです。

chikudenkiさんもかなり最近来てる感じがありますね。長考の成績も良いですし、自分がやってる虎喜利って投稿企画に精力的に送って頂いているんですが、その回答がどれも面白くて、評価がどんどん上がりつつあります。

この回答を呟いたツイートが何と9万ふぁぼされて、結果的に初めての万バズをさせて頂いたんですけど、送られてきた段階から「これは物凄いな」と思ってたものが、そのまま広まっていくのは感慨深いものがありましたね。大喜利ではありながら、大喜利に無い文脈を含んだ回答だから、結果大喜利を知らない層にも届いたんじゃないかと個人的には思っているんですが、一文だけとは思えない情報量、読み手に物語を想起させる力、語り継がれていい回答だと思います。

虎喜利で言うと、ここまでは10代さんとかも個人的にかなり気になってますね。最初に知ったのは、東北の生大喜利の会なんですが、そのときから回答の質感が周りと違うなと思ってて、最近投稿って形でそれを改めて感じて良いなと思っています。

凄く繊細で、触れたら壊れそうな温度感の回答が自分的にかなり刺さってきて、色んなお題で色んな回答を見たいなという気持ちがありますね。お手伝い「ちゃん」って言葉の使い方とか、絶妙だと思います。ネット大喜利でかなり映えそうな感じがありますね。

去年、長考の大会で2つ大きく刺さる回答をした酔歩さんも、以降気になる存在として意識してますね。それまでも強い方だなとは思っていたんですが、この回答が凄く良かったです。

どちらの回答も4点をつけました。僕は採点のとき、まず4点は相当じゃないとつけないんですけど、その上で4点じゃ足りないなって思ったくらい良かったときはTwitterで呟いたりするんですけど、この2つがそれで、両方が酔歩さんで驚きました。どちらも、視点というか、他が目を付けないところでボケてるなと思って唸りましたね。マジシャンのやつとか、手品の方法ってところから「それを手品としてるところのヤバさ」として遺書を選んでるの、凄い発想だなと思います。

実績のところで言いましたけど、やっぱ歴が長くてそこそこ実績がある割には個人戦での優勝にはあんまり縁が無いので、デカいタイトルを獲りたいですね。目下は、地域対抗大喜利フェスの優勝を目指してますが、最近、大会以外の長考系のサイトの投稿頻度が減っていて、ちょっと体が訛っている感じもあるので、そっちにも投稿して仕上げていきたいですね。ボケクエストがベスト4とか準優勝で止まっているのも気になっているので、来年こそはここも獲りたいです。ネットだけじゃなく、生大喜利でも優勝したいですし、本音の本音としては、全部やって全部勝ちたい。その上で、ただ勝つだけじゃなく「これ」という一答を残したいですね。例えばこういうインタビューとかで誰かに触れられるような、誰かの心にずっと深く刻まれるような、大喜利やってたら死ぬまで忘れられないような答えを残したいです。今回のインタビューを受けて、自分で振り返ったときに、改めて人の影響を受けて、その先人の上でやっているだけだなって思いましたし、改めて自分の大喜利を見つめ直して、人に影響を受けさせるくらい、印象に刻まれる大喜利ができたら、それが一番いいですね。今後というか、一生の目標と言っていいです。

大喜利歴20年っていうと、自分で言ってても「20年？」って思うし、たまに「ジジイ」とかって自虐も言ったりしますけど、この先辞める気も全然無いし、ウケなくてしんどかったりとか、負けて落ち込んだりとか、色々辛いこともあったりしましたけど、一度っていうか一瞬も「大喜利辞めよう」って思ったことは無くて、だから、まあ、辞めないと思うので、この先も一緒に大喜利して頂ければって気持ちですね。僕は大喜利に人生を狂わされましたけど、同時に、大喜利にかなり人生を救われたので、本当に自分にできることなんて限られてると思いますけど、大喜利って面白いなって、誰かに思って貰えたら嬉しいですね。

生大喜利も10年程やってて、近年はこっちの印象のほうが僕って強いかもしれないんですけど、どっちにも全力を注いでますし、どっちも大好きなので、どっちもずっとやっていきたいですし、生の人にはネットを、ネットの人には生を、好きになっても欲しいって気持ちもあります。生大喜利の初心者会（去年とかだったらスプレッドシート大喜利での初心者会など）を開いたりしてるのも、そのあたりに起因してますね。価値観とか相性、スタンスなどは人次第なので「やって下さい」は言わないんですけど、触れてみて面白かったら是非、とは思います。傲慢かもしれませんけど、僕がどっちでもウケることで、生とネット、それぞれのヤバさを伝えられたらってのもあるので、目標というか僕のスタンスとして、それはずっと持っていたいと思ってます。あと、何より面白い人がたくさん増えたほうが僕もやりがいあるというか、面白い人と大喜利したり、闘ったり、その中で生きていくことで燃えるものがあるので、こんなジジイでよければ、これからも大喜利で付き合って頂ければと思います。よろしくお願い致します。 今回はありがとうございました！