【第81弾】あの大喜利プレイヤーに直撃インタビューしてみた

インタビュー

どうも笑うモールス信号です。

大喜利プレイヤーにインタビューをする企画の第81弾です。

今回インタビューさせていただいたのは、ボケクエの名物チーム「フォンデュ」の”頭脳”である大喜利PHP出身のこの方です。

 


へぱさん

大喜利配信者「ちゃんこフォンデュ」さんのボケクエ振り返り配信で

豊富な知識と分析力をフルに発揮しているへぱさん。

常人よりも一つ思考の深い段階に到達しているかの如く、

見た人の心を震わせる回答ができる稀有な存在であり、

個人的には大喜利界の哲学者といった印象があります。

そんなレジェンドの一人、

へぱさんのインタビューをぜひご覧ください。

Q1.あなたの大喜利歴と今までの実績を教えてください


2009年2月に、3分大喜利サイトの大喜利PHPから始めました。

戦績は
大型の個人戦だと
ゴリトナ2009       優勝 
(長考 コガトナみたいなの  当時最大級 400人規模)
第四回クライマックスシリーズ 優勝  
(短考  PHP最強決定戦   PHP最高権威 )
ぼけおめトーナメント2013-14 べスト32 
(長考 「ぼけおめ」の個人戦 当時最大級 210人規模)
ぼけおめトーナメント2015-17 ベスト32 
(長考 「ぼけおめ」の個人戦 当時最大級 200人規模)
大喜利フェス2017       第4位
(長考 「名人維新」の個人戦 当時最大級?)
大喜利フェス2022       ベスト32 
(長考 「名人維新」の個人戦 当時最大級 380人規模)
大喜利フェス2024       ベスト32 
(長考 「名人維新」の個人戦 当時最大級 470人規模)

ベスト32の呪い。

団体だと
むーちー2       準優勝
(長考 「ぼけおめ」の団体戦 当時最大級 380人規模 一応リーダー)
幕の内カップ2011  第3位
(長考 「スパ2号」の団体戦 当時最大級 440人規模) 

僕はネット大喜利を始めて一年で、当時最大級の個人大会を優勝しました。
短考も、長考もです。
そうすると驚きの体験をしたんです。二つあります。

一つ目は「山の上には無があった」です。
大会で優勝したからといって、何が変わるわけでもありません。
日常は続いて行きます。むしろスタートかもしれない。
何を悟ったわけでもないし、超パワーを得たわけでもありません。

二つ目は「大会のボケは、大喜利やってない人にウケない」です。
「へ~、ひねってあるね」、「ふ~ん」、くらいの反応しか無いんです。
あれ?ボク優勝者なんだけどな?最も面白い筈なんだけどな?なんでウケないのだろう?

この現実は何なのだろう?
ネット大喜利って何なのだろう?
この問いを考えずには、いられなくなったんですね。
「ネット大喜利って何なのだろう?」
それが僕の原点。
それを考えて15年。
これが僕のストーリーです。

Q2.大喜利を始めたキッカケは?


2009年、当時2ちゃんねる狼板に常駐してまして、レスバトルをしたり、アイドル画像を集めたりしてたわけです。
宮本武蔵のように、一つの事を極める人生を送りたいと思っていましたが、その道が見つからず、悶々とした日々でした。
ある日、「笑いに自信のある奴、寄って来いよ」というスレが立ちまして、中では大喜利PHPでの勝負が行われてました。

ネットの片隅で、真っ暗な画面で、頭のおかしそうな連中が、密かに集まっていて、熱気を放っていました。
まるでアングラな闘技場に来たようでした。

それを見て「笑いならば!」という思いが沸いてきました。

他の事は、なかなか上手くいきませんが、この分野だけは自信がありました。
幼少期から、自分ほどバラエティーを見てる人間は居ませんでした。
みんなが野球選手や、サッカー選手にうつつを抜かしてる間も、僕のヒーローは志村、とんねるず、ダウンタウン!でした。
どこ行ってもウケてました。
イニシアチブをとってました。
イニシアチブとっ太郎でした。
「ようし、やってやろうじゃねえか!」と参加したのが始まりです。

Q3.大喜利の回答を考える時に意識してること


ここを見てる皆さんは、大喜利好きで基礎基本はご存知でしょうから、+アルファーの話をします。

身体性を発揮する
お題に感応して自分が普段やってる事、言ってる事、思ってる事を混入していく、それが大事です。そしたら強大なパワーが勝手に出ます。
人は毎日生きてます、何かしらをやり、何かしら思ってます。
それは蓄積されてるエネルギーです。それは毎日訓練してるとの同じです。
そのパワーを活用します。これを身体性と呼んでます。
「そういう人だから、そういうボケができる」
この精神でやってます。

具体的には「お題に使われてる物が自分にとって何なのか」を考えます。
例えば、お題が「このマンションを引っ越そうと思った理由」
ならば、「自分にとってマンションとは何なのか?」を問います。
一生懸命考えます。あれやこれやと考えて、うんうん唸って、歩き回って、ぼや~っとして、底の底までたどり着いた時に答えが出ます。
自分に深く潜れば潜るほど、それは自分の人間性や、経験や、行動パターンが反映された答えになります。

この場合「人付き合いをしなくていい空間」みたいな答えになります。(恥ずかしっ)
この出てきた「潜在意識ワード」を核にして、ボケを作っていきます。
僕は通常この潜在意識ワードを、人に説明しません。
それは謎として、ボケに密かに埋め込まれるべき物だと思うからです。

つまりボケは作者の世界観が反映されてる物で、「作者が世界をどう捉えているかは感じておくれよ」という事です。
言わすな、言わすな。

最後は第六感でやる
意外に思われるかもしれませんが、僕は理屈を信用してません。
最後は無心、第六感だと思っています。
大喜利の神は、分かったと思う者を嫌います。必ず罰が当たる。
「これをやったから大丈夫」と思っているのは、もう最悪です。
これ言いだしたら必ず負けます。見方が甘くなっている。
場も読んだ、身体性も発揮した、集中もしてる、やれる事は全部やった。
その上で立ち上がって来る「なんとなく」、この「なんとなく」を重視します。

場読みについて
これは書け、と言われてる気がするので書きます。
まず前提として、場を読む時に一番重要なのは、実は「敬意」なんです。
敬意があれば無意識は勝手に動き出し、どんどん気づくようになります。

サイトの結果を見つめる時、「ここに大喜利の極意がある!口では何も言わないが、この結果、 このありようで、僕に世界の秘密を教えてくれているんだ!」という驚嘆の目で見れば、多くの事が掴めます。

脳は重要だと思う物からは、どんどん情報を読み取り、重要ではないと思う物からは、 なんの情報も読み取らない性質があるのです。これは脳科学的事実です。

例えば、家の時計の針のデザインを描かせても、大抵の人は描けません。
重要だと思ってないからです。毎日、見てる筈なのにです。
逆に、時計マニアはめちゃめちゃ詳細に描き、他と何が違うか語りだすでしょう。

これは自然にそうなってしまうんです。
敬意が無いという事は、もうその時点で脳が働いてないんです。
情報が何も得られてない。そんな状態で戦って、勝てるわけないんです。
だから敬意を持つ。新参どもが!と思いながら、敬意を持つ。心がけてます。

では本題

場を読むのに必要な考え方は、大喜利には「絶対」が無いという諦めです。
しかし「トレンド」はあります。したがって「完成」がないです。
これファッションの流行に似てます。ファッションもいつまでたっても完成しないですよね。新しい流行が出続けて永遠に終わらない。
同じ脳がやってる事なんで似てるんだと思います。

部分ごとに作用、反作用があり、振り子のように動いていきます。
例えば、
お題とボケの関連が近くなったり、遠くなったり、
ボケの説明が詳しくなったり、省かれたり、
ボケが現実的になったり、非現実的になったり、
文字数が多くなったり、少なくなったり、
人間は飽きる動物なので、どんどん変わっていくのです。
その振り子たちの交点が今、すなわちトレンドなのです。

ファッションも、
Uネックと、Vネックは交互に流行ります。
カジュアルと、キレイめは交互に流行ります。
長い丈と、短い丈は交互に流行ります。
シルエットも、90年代はピチピチでしたが、今はダブダブです。

トレンドに乗っていく事は、票取りの上で死活的に重要です。
その場において「仲間ではない」と判断されたら弾かれます。
面接会場に入れてもらえず、門前払いされるのです。
これは「笑い」自体が、そもそも内輪を維持する装置であるからと思われます。
(ロビン・ダンバーが言ってた)

だから、よそ者は、その場にあった服装をする必要があるのです。
時代遅れのオジサンは、若作りをして、若者のクラブに侵入する必要があります。

「スタイルを変えると個性が無くなる」と言う人もいると思います。
しかし服が変わったからといって、身体が変わるわけじゃありません。
何を着ててもそいつは、そいつです。そこに個性はあると思います。
「革ジャンを脱いだら俺は俺じゃ無くなる」というのでは悲しいでしょう。

「手法」と「個性」は違う物です。 
密接に関係してるので混同しやすいです。
手法は真似が出来る物です。個性は真似が出来ない物です。
手法は「道具」、個性は「それを使う心」です。
道具を変えても、それを使う心は無くならないのです。

場によってトレンドが違う問題は、とても重要です。
冒頭で述べた「大会のボケは、大喜利やってない人にウケない」はこれが原因です。
場が違う、つまり場違い。「場違い」だからウケないのです。
しかし、場が読めさえすれば、何をどう調整すれば良いのか分かるようになります。
そうすればウケるようになるでしょう。
それは、絶望的な垣根を突破していく力になるのです。

さらに究極的な場読みは、その先を予測し、提示する事すら可能でしょう。
次のトレンドを牽引する力にすらなるのです。

Q4.あなたのマイベストボケを教えてください


明日出すボケが常にマイベストなので、過去にマイベストは、ありえないのですが、 印象深い物を紹介します。 トレンドが変化しているので、一概に今のボケと比較するのは難しいかもしれません。

【お題】身代金目的の誘拐を企てた人がいたのですが、自身のミスで結局失敗に終わり、 お金をとる事はできませんでした。どんなミスをしてしまったのでしょうか?

オープンカーで横綱さらったらアジトに着く頃にはパレードになってた

ゴリトナ2009

初期の僕は身体性を獲得していません。非常に表面的、理屈的、パズル的な大喜利でした。
しかし、このお題は縛りがきつく、その解き方が逆に良い方に作用した例です。
まず誘拐に関連してないといけない。ミスでないといけない。つまり犯人にとって、意外でないといけない。さらにそのミスが転がって展開した方が良い。
そして当然、面白くないといけない。相当縛りがきつく難産でした。
整合性が高く評価される時代だったので、好評でした。

【お題】画像で一言

これで電力あったらもう電池です

幕ノ内カップ2011

これは人の意見を聞いて、唯一上手くいったボケとして、印象に残っています。
僕は人の意見を聞かない人間なのですが、この時だけは聞いて良かったです。
その意見とは「火とか水とか、エレメントを使いたい」的な物で、ほとんど答えですが。
何でそんなアドバイスを思いつくのか、その感覚に感心したのを覚えています。

【お題】画像で一言

くるわよ 「日本人は落ち着いている」という外の目が くるわよ

ぼけおめ トーナメント 2013~2014

明確に身体性に目覚めたのが、この時です。だから覚えてます。
「出来ない事はもうやめた。俺は俺に出来る事をやるぜ!」と開き直りました。
大喜利を始めて5年くらい経過した夏でした。
ただ、何かを埋め込んだ筈なのですが、何を埋め込んだのか忘れてしまったので、永久の謎になっています。
忘れたタイムカプセルです。

【お題】「お前は昆虫博士失格だ!」 なんで?

バッタの足を拾って「恐らくガンプラであろう」と助手に渡した

むーちー5 (2015)

俳句的余韻を持たせたボケをやりたいと思ってた時期で、バカの客観写生を意識しました。
(作者の主観や感情を直接表現するのではなく、目の前の光景をありのままに描写する手法)
状況説明的で未完成なんですが、最初の一歩という事で。
質的な評価を結構頂いて、「意欲的な物は伝わるんだなあ」とビックリしたのを覚えています。
これを作るにあたって、カラーボックス一個分の俳句の本を集めました。
日常を俳句漬けにしなければ、付け焼刃になりますからね。
集めただけで効果が出たので、読んだらもっと効果が出るかもしれません。

【お題】虹色の卵から生まれたヒヨコは、こんな風に生きた

わりと居ると知ったあとは皆と同じ水を飲んだ

大喜利フェス2024

最近の。これは「自分にとって特別であるとは何なのか」を問いました。
僕は小さい頃、優等生でしたが、僕くらいの奴は大きくなったら、いっぱい居るんです。
そこで社会に合わせて生きざるを得なくなった。そんな自分自身を描いています。
言ってて寂しくなってきた。

【お題】会社を倒産に追い込んだ私○○○

会社を倒産に追い込んだ私にも笑顔だった警備員、本当に部外者

大喜利フェス2024

最近の。これは「自分にとって失敗とは何か?どうするのか?」を問いました。
自分がこうなった時、共同体を破壊するような大きなヘマをやらかした時、どう行動するのか?
僕はプライドが高いので、きっと受け入れられない。関係ない人に当たり散らすだろうなと。
でも表には出さずに、密かに当たるだろうと。で、こうなるだろうな、と。
言ってて寂しくなってきた。

Q5.あなたが好きなボケを教えてください(複数可)(理由も教えてください)


皆さん研究熱心なんで、最近のボケはご存知でしょうから、ちょっと前ので。
話題になってて、勝利していて、しかも尖った物を紹介しようと思います。
ただ、やはりトレンド変化があるので、今のと比べて優劣をつけるのは難しい。
「90年代はこんなファッションだったんだ~」くらいの感じで見て欲しいですね。
でもリバイバルするので、次のトレンドのヒントには、なるかもしれません。

【お題】「早くバスから降りろー!」 なんで?

殿のかごが遅い

(ソフトうさぎさん)

BOG4(2010)

家老たちが慌てふためく様子が、ありありと想像できます。
お題のビックリマークのせいですかね。
何でお前らだけ、バスに乗ってんだよ!殿は従来通りかよ!
スピード差を考えられる奴は居なかったのかよ!
会議で何やってたんだよ!これだけでマヌケ集団だと分かります。
縦社会で上に意見できないんですかね。
これだけの情報量をわずか3文節、9音で表現していて、その凝縮性に度肝を抜かれたのを覚えています。
これを見本にすべてのボケをこう表現できないかなと、近づけないかなと考えましたが、無理でした。

【お題】画像で一言

怪鳥のいない世界で僕らは

(Uさん)

幕ノ内カップ2011

「ん?誤字?」 というコメントが付いたほど、人々を置き去りにしたボケ。
「好きだけど、なぜ面白いのか分からない」という声が殺到しました。
「僕らは」で先を想像させて、何も言わない余韻もにくいです。
なんか、この野球選手を見てると、なんとなく巣で騒いでるヒナ鳥感もしてくるので不思議です。もう食べられずに済むぞー!
詩的世界というのか、世界構築力というのか、圧倒された人が大勢いました。

【お題】監督から「しっかり爪痕を残してくるよう」指示を受けた選手がとった行動とは?

ペットボトル体型の相手を握って「だめだ、握られたということは巨人だ」と思わせた

(後藤かるひろさん)

幕ノ内カップ2011

「ん?何を言ってるんだ?」と人々を固まらせたボケ。
何だか分からないが、何だか凄みを感じる。
まずこの人は巨人なんですね。身長差がある。
その上で相手は(ペットボトル体型は)目が見えていない。感覚が欠損しているんです。
だから触られた時に触覚でわかるんです。「あ、巨人だ!」
なぜ?この前提なぜ?
分からない。意味が分からない。
でもこれで勝っている。大勝している。
従来の大喜利に飽き飽きしたPHP勢が始めたネクストボケ。
その中心にいたであろう人が放ったやつです。
周辺空間を歪ませるような、ドス黒いオーラを放っています。

【お題】画像で一言

お子さんにバイクの免許を取る暇など与えません

(今日か磯原さん)

ぼけおめトーナメント2013~2014

このボケは、その距離の離れっぷりが当時話題になりました。
それでいて1位をとったので、新時代の到来を予感させました。
この切れ味、画像に文字がいっぱい書いてありますが、まったくそれに釣られない。
アウトレンジな下宿先まわりの店という関連度。ぬくもりティーで成立させてます。
今のトレンドを先どりしていたような所があって、今見ても古くないんじゃないかな、と思います。
10年以上前ですけど、未来を生きていたボケです。

【お題】合格させる気がさらさらない予備校講師の特徴

夏に集めて宇宙の話をする

【お題】10文字作文 テーマ「大勝負」

マスターの前で女の顔

【お題】いい女が公園で遊んでる時に言いそうなセリフ

泡みたいな約束をしません?

【お題】このチームは今日をもって解散する。でも、やっぱり・・・

おはようございますを録っておこう

【お題】冬から春に変わったなと思うとき

妹がラジオを捨てて散歩に出た

(虎猫さん)

クライマックスシリーズ11 (2013)

これは一つではなく、全体で、連続性で評価して欲しいんです。
これは3分大喜利、PHP最強を決める大会で、虎猫さんが優勝された時のです。
まさに虎猫節、今に繋がるような色をもった回答の数々です。
以前の虎猫さんは、ここまでの明確な色を持ち得ていなかったんです。
それが突然、殻を打ち破ったかのように覚醒した。
参加者の誰もが驚いたんではないかと思います。
その日は虎猫一色の夜でした。
いろんな角度から出されるお題を、明確な色をもって連続回答していく、その姿はまさに身体性の発露。
「そういう人だから、そういうボケが出せる」を体現するかのようでした。

【お題】「昼と夜の温度差が大きい」、「とにかく水がない」なら分かるけどそれは何と思った砂漠の特徴

うんこする時『良い肉は塩でいただく』みたいにチョン、チョンと金玉に砂が付く

(やまもくさん)

大喜利フェス2024

これ最近のボケなんですが、色としては2009年とか、その前からあるような
生きた化石みたいなボケで、シーラカンスかと思いました。
ゴリトナ2009でのジョン・ムケさんのボケ
Q サッカー大会で引き分けた時の優勝チームの決め方
A「センターラインをまたいで立つトム・クルーズのチンチンが傾いてる陣地のチームが勝ち」
を彷彿とさせるような素晴らしいボケでした。
こういう系統がまだ存続していて、大量得票ができるのは大変喜ばしいです。
まあ、完成度を見れば納得の結果ですが。
下品さと上品さを行ったり来たりする構成、アクションの繊細さとマヌケさ、このカギカッコはなかなか使えないですよ。「浮いて行きます」と宣言するかのよう。
今まで見た中でもトップクラスです。
これは古くない。今、始まったのかも知れません。

まだまだあるんですが、サイトが消失してて、泣く泣く紹介出来ない物が多数。
ボケは見れる内に保存。肝に銘じました。

Q6.あなたが好きな大喜利プレイヤー(もしくは最近注目してる大喜利プレイヤー)を教えてください(複数可) (理由も教えてください)


直近の大会で、よく投票した人を中心に。その時の印象などを。

やまもく さん
その下ネタは、もはや名人芸の領域。絶やさないように続けていって欲しい。

ふふふ さん
事あるごとに票入れてる。カモられている。予想の斜め上をフワフワいく回答。
難しいお題でも1人だけ、いつものペース。末恐ろしい。いや、今恐ろしい。

悠祐ゆっけ さん
強い。時を超えて強い。宣言どおり一般受けもカバーしてる様子。死角がない。

あっきーな さん
強い、強い、と聞かされていて「でも新人でしょ?」と思っていたら、カモられている。
カワイイの中に、生々しいズルさも光る世界観。

住まなくても都 さん
太古の昔から強い。控え目なんだけど惹きつけられる。気がつけば票を入れている。
意識のガードをすり抜けて、無意識に侵入してるかのよう。

ツイタチ さん
出汁をしっかりとって、研ぎ澄まされたスープを作る。頑固一徹ラーメン屋の魅力。
なんだかんだで投票してます。

ミソ吉 さん
カモられている。幅の広さ、しっかりした土台がある印象。という事はこれからも、ずっと強いと思う。

神谷テクニカ さん
小説の文章のカッコよさを感じる。それでいて、ボケとして成立させていて新鮮です。

まな! さん
日常生活のわずかな違和感、イラッとした瞬間をどんどん拡大させていくようなボケで、
独特の世界観を形成している印象。

ペッタ さん
茶屋同様、長考も空白を感じさせるボケで、行間に深みがある。茶屋を引っ張って、一大文化圏を形成して欲しい。
「松尾芭蕉を超える」くらい言って欲しい。

たこ焼きボンバー さん
ファニーな絵作りが得意で、笑わせにきてる感が凄い。心意気を感じます。

ジョイントコルテス さん
前提を問うというのか、世界に対する自分の位置を確認しているというのか。俯瞰的、哲学的視点を感じます。

イービーテック さん
異次元的なアイテムの使い方。「何でこのお題で、そのアイテムが出てくるの?」と思わされた。
でもよく考えると繋がってたり。非凡。

奥山 さん
「脱力したパンチこそ強烈な威力が出るのだ」を地でいく感がある。重たい一発をもってる印象。

とりふぐ さん
日常の中のちょっとした怖い瞬間、ホラー要素、異界感、異空間感がボケに漂う印象。

アガリブル さん
投げやり風に見える時があって、そのワイルドさがパワーを発揮してる印象。知らねーよ感の魅力。

すいほ さん
しっかりした世界観と、ストーリーがあるボケで「主人公の想い」すら感じる。
文芸的な表現力まである印象。

Q7.今後の大喜利の目標はありますか?


まずは、変わりゆくトレンドに適合し続けます。
そうすると逆に、変わらない土台が見えてくる筈です。
それが大喜利の根本原理でしょう。
トレンド自体は世代によって、場所によって変わっていく物です。
4、5年の寿命です。しかし根本原理は、人間が今の脳である限り続くでしょう。
人間の脳は、今の形になって7万年変わってないと聞きます。なら、この正しさは7万年クラスです。

7万年の根本原理と合一する」それが目標の一つです。
この根本原理は、根本である故に、あらゆる垣根を超える力となるでしょう。

さらに大喜利を芸能と考えると「マレビトたる事」も目標に上げねばなりません。

折口芸能学によると、芸能の起源は、祭祀(まつり)にあるらしいです。
祭祀ではマレビト(稀人)なる存在が、他界より訪れます。
マレビトは、他界の神の言葉を人々に伝え、歌や踊りなどをやります。
それは人々をトランス状態にし、原初の世界を想起させます。
これは共同体に新たなエネルギーや、霊的な活力をもたらします。
これこそが芸能の起源であり、本質であるという話です。

シャーマン、田楽、猿楽、神楽、ナマハゲ、能、等確かに関係ありそうです。

芸能とは異界より、わけのわからんパワーを流入させ、人々を宇宙の始まりに回帰させていく力なのです。

凄い物はだいたい訳わからんです。そして芸能者は、だいたい憑依されてます。
これは必然です。正しく、マレビトになっているんです。
ただし、悪ふざけの訳わからん、ではないです。無我夢中でやった先での憑依です。

皆さんは大喜利の大会で、最後に行くに従って訳わからん事になっていくのを知っていると思います。僕はこれ、「人々がマレビトを求めている」と思っています。
いや、ネット大喜利だけじゃなく、Мー1とかのショーレースでも、どのような芸能であっても、やはり最後は、何か訳がわからない凄い物を見たい、という欲求が渦巻いているように感じます。

この事を心のどこかに置いて、チャンスがあれば憑依されたいと考えています。

それは人の無意識同士の繋がりとか、生まれ出づるより前の記憶、原始生命記憶に関わる何か、なのです。

Q8.最後に何か一言お願いします!


僕は負けず嫌いです。全ての人類に、全てのジャンルで勝利したいと願っています。
しかし、それは無理です。だから捻くれて、世界を、斜めに斜めに見ています。
そうやって自分を負けてない事にして、やっと生きてます。世界の全てが許せない。
許すのが下手な人間なのです。

「人は、業を許容する時に笑うのではないか」と考察しています。
大喜利は、許容できる業を提示する物ではないか」と思っています。

その為に、自分の業や、身の回りの業を見つめてきました。
そうすると、だんだんそれらの業を、ちょっとだけ、受け入れられるようになってきました。
許せるようになってきました。
その事だけでも、ネット大喜利を続ける事に、ちょっとした意味があったのかなと、今思ってます。

長々とお付き合い頂き、ありがとうございました。
この文章は全てチャットGPTが勝手に書きました。



へぱ
さん、お忙しい中インタビューを引き受けてくださりありがとうございました!

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