大喜利でスベってしまった時には

振り返り

はじめまして、札幌で大喜利をしている及川広大と申します。
今はコロナ禍で開催すること自体が厳しくなっておりますが僕は主に人前で大喜利をする、いわゆる生大喜利を中心に大喜利活動をしています。
そんな僕の元にこのような相談が来ることがあります。

大喜利をしてみたいけど人前でスベるのが怖い

その気持ちよく分かります。
僕は10年以上大喜利をやっていますがスベるのが怖いというのはよく分かります。
まず、僕のお話をさせていただきますと僕は大喜利ライブで2年以上スベり続けた経験があります。
スベりすぎて布団に入り目を瞑るとフラッシュバックして眠りにつけなくなったり、100人近くお客さんがいる中で滑り客席から「ハァ?」というリアクションをもろに受けたり、その翌日に難聴、首の痛み、痛風の三つが一気に襲い掛かりお医者さんから「なんか辛いことでもありましたか?」と聞かれたり大喜利でここまでボロボロになるかというくらいスベり続けました。

ではなぜ僕がここまでスベり続けたのか、どうやって立ち直ったのか、スベった場合どうすればいいのかを僕のエピソードを交えながらお話しさせていただきます。

スベり続けた理由

まずスベり続けていた理由から
回答のクオリティが低い。これは当たり前のことなのですが見返してみるとそこまで悪く無い回答だったりします。
ではなぜスベっているかというと、これは面白いですよ。という雰囲気がなかったからです。
僕が ゲボスベりしていた時期はとにかく自信がありませんでした。

どうせスベる
お客さんは笑ってくれない
・自分でも面白い回答なのか分からない
・これ以上恥をかきたくない
・早く終わってほしい
・自分の大喜利に希望が持てない

このような気持ちが前面に出てしまっていたのです。
これではいくら面白い回答を出していてもお客さんは笑ってくれません。
僕は人としてネガティブになっておりその気持ちが回答に入ってしまい本来の自分の大喜利が出来なくなっていたのです。
ではどうやって僕はこの状況を抜け出したのかを続けてお話しさせていただきます。

立ち直りのきっかけ

立ち直ったきっかけはいつものようにゲボスべりした後に他の出演者の大喜利を舞台の袖から見ていた時のこと。
この頃は自分のことで頭がいっぱいで他の人の大喜利を見ていなかったけどこの日はずっと大喜利を見ていました。他の人の大喜利の面白さを改めて感じ、そして自分の現状が情けなくなった。
このままではいけないと思い、もう一度自分自身と向き合うことを決意。
本来自分がどんな風に大喜利をやっていたのかを振り返り、
スベることを恐れず自分が面白いと思った回答を出し、必要以上に声を張って顔芸もやって自分のできることを全て大喜利に詰め込む。
出来ることをやる。出来そうなこともやる。出来なくてもやる。
どんな手段を使ってでも笑いを取りに行く。お客さんを置いてけぼりにしても無理矢理笑わせる。そんな泥臭い大喜利が僕のスタイル。
そのことを思い出し。少しずつ反応を貰うようになり、僕は「札幌オーギリング」という大喜利ライブでチャンピオンになり、
大喜利で挫折して大喜利で挫折から立ち直ることに成功しました。

スベった場合どうすればいいのか

スベり続けた大喜利人生から立ち直ることが出来ましたがこれだけは言わせてください。
今でもスベります。しかもクスクス笑いもなく会場から音が消えたのかというくらいスベります。
以前の僕であればこの時点で終わりです。あとは何もできなくなり打ち上げ会場で明け方までしこたま酒を飲み朝の5時くらいに一人で泣きながら帰宅していたでしょう。
しかし今の僕はゲボスべりしても心が折れることはありません。むしろスベっていないかのような態度を取り次の回答を書き始めています。なんならそのゲボスべりした回答に被せた回答を出してもう一回スベるという行為を堂々とやったりします。

要は気持ちの問題です。
その気持ちを強くするのが難しく思えるかもしれませんが大丈夫です。
大喜利をやり続けていれば心は自然と強くなっていきます。

大喜利をやっていれば必ずスベる。そしてスベってから大喜利が楽しくなる。

これは完全に僕の理論です。
まずは大喜利をやっていてウケ率100%の人はいません。必ずどこかでスベっています。
そしてお題に対して自分の回答がスベった時に新たな回答を出すことが出来ます。今までこれがウケると確信してきたものが崩れた時に今まで出してこなかった新たな自分の回答を出すチャンスが生まれます。
そうすることで自分の出す回答の幅が広がり色々なお題に即座に対応、応用が出来るようになっていきます。
スベる→ダメ ではなく、
スベる→チャンス
と思えるようになれば大喜利が楽しくなり、そして面白くなっていきます。

スベるということは決して「無駄」ではありません。
反応は貰えてないけれど出した回答というのはお客さん記憶のどこかに残り続けます。そして自分にとっても武器となるチャンスを持っているのです。
スベった回答をどう使うかで大喜利における回答のクオリティをあげることが出来ます。
もちろん使わないのも有りです。なぜならスベっているから。
スベった回答を使うということは以下のようなことです。

・てんどん(もう一回同じ回答を出してみる)
・被せ(滑った回答に被せた回答を行う)
・差し込み(まったく色の違う回答の中に滑った回答の要素を入れる)

リスクは高くウケる確率は低いですがコレが成功した時にはウケるだけではなく大喜利の実力も認められることでしょう。
チャレンジする価値はあります。会場で誰よりも図太く、誰よりも大喜利を楽しみましょう!

では最後にまとめます。

以上です。
最後まで見ていただきありがとうございました!

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オオギリック – YouTube

及川 広大

及川 広大

北海道札幌市で大喜利をやっている及川広大です。 大喜利についてフカボリしていくYouTubeチャンネルをやっていますのでこちらもよろしくお願いします! ▼オオギリック(大喜利YouTube)高評価&チャンネル登録よろしくお願いします! https://www.youtube.com/channel/UCndpya8GwGpAeqan9vYeWxQ

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