【第45弾】あの大喜利プレイヤーに直撃インタビューしてみた

インタビュー

どうも笑うモールス信号です。

大喜利プレイヤーにインタビューをする企画の第45弾です。

今回インタビューさせていただいたのは正体不明の予想家であるこの方です。

 


書いてる人さん

某掲示板に突如として現れ、

ネット大喜利の予想・ランキングを書いてる書いてる人さん。

正体が分からないにもかかわらず、

その分析力とウィットに富む発言から読み手に納得感を与えます。

書いてる人名義での投稿は少ないですが、

その回答からも実力の高さは窺えます。

今回は制限がある中で、インタビューに応じてくださいました。

是非ご覧ください。

Q1.あなたの大喜利歴と今までの実績を教えてください


私は5ちゃんねるを主体としている匿名の存在(バレているかもしれませんが)で、本体とは別の存在です。本体の大喜利歴と実績は伏せます。 「書いてる人」の歴としては2020年の大喜利W杯 part3のスレからなので約2年ですが、途中しばらく辞めていました。 書いた実績は個人評50人分くらいで、大会の予想の中でも書いています。 ブログの記事は2023年1月現在63投稿です。

Q2.大喜利を始めたキッカケは?


大喜利を始めたキッカケも特定されかねないので内緒です。 書き始めたキッカケは大喜利W杯の5chで盛り上げるために個人評を書いていくと言っていた人がいて、私も楽しみにしてたんですが、やっぱりやめると言われて残念だったので私が代わりに書いてみたのが始まりです。意外と反響があったのが嬉しくて、波乱も多々ありながらも今に至ります。

Q3.大喜利の回答を考える時に意識してること


私は趣味の範囲で大喜利をしているので、笑いの共有をしたいと思っています。 私の中での理想は、自分の脳内が全て投影された回答を出すことです。全て投影というのは、全てを説明するという意味でなく、今の価値観の中で自分の考える面白い状況を最適に表現をするということです。

そのために
①脳を出来るだけ動かすこと
②自分が好きな回答を出すこと

を意識しています。

大喜利に慣れてくると何個か自分のパターンができ、その中で済ませようとしてしまいますが、それでは脳が動きません。ですので、自分のパターンの外に行こうとは常に考えています。決して毎回外に出られるとは言いません。

また、場の環境に合わせるというのは勝つために大事ですが、できるだけ自分の好きな回答を出すようにしています。

自分が面白いと思うものを出してすべってもそれはそれで良いじゃないですか。 あまり好きじゃなくても点取れそうなものを出して、それが仮にウケて他人からベタ褒めされたとしても、それは単に笑いの提供です。「めちゃくちゃ面白かったです」と言ったのに「あまり自分では好きじゃない」と相手に言われたら良い気しないですよね。悪気なくとも謙遜のつもりで言ってしまいがちだと思います。 好きだからすべっても良いと思って出した回答が見ず知らずの他人に認められた時、これが1番やりがいを感じます。

そう言いながら、どうしても合わせにいってしまう部分があってそこは自分の弱さだと思っています。

Q4.あなたのマイベストボケを教えてください


書いてる人としてボケたものから選びます。

コンビニ宛に年賀状を送ってくるような奴がこの町には住んでる

藤平杯より(書いてる人名義で初ギプスさんと出場)

悪いことをしているわけでもないのに不気味な異常さがあって、こういう奴が1人いるだけで他にも変な奴がいるんだろうなと思わせる片鱗を出せた気がします。

【お題】10年間片思いしてた女の子が知らない男と結婚して一言

あなたは誰に言われて来たんですか?

藤平杯より(書いてる人名義で初ギプスさんと出場)

「10年間片思いしてた女の子が知らない男と結婚して一言」と言われて一言な回答です。 知らない人がそれを聞いてくるのは怖いですし、敬語で返すしか無いと思います。

【お題】一目見りゃ分かる、おめぇさん○○○だろ

老夫婦にとっての最悪″ケンカ後しばらく孫見せない″をする

5chスレ

偉そうな物言いのお題なので一風変わった雰囲気を出したくなりました。”ケンカ後しばらく孫見せない”をされたくないのかわいいと思います。

【お題】決まってないことが多い寿司屋「空欄寿司」に行った感想

炙るか悩んだバーナーをこっち向けるな

5chスレ

方向性が狭いお題の中で、思考が働いていない雰囲気をうまく出せたかなと思いました。

Q5.あなたが好きなボケを教えてください(複数可)(理由も教えてください)


投票者が限定されない企画をメインに選んでみます。 特定に繋がるという問題とは別にして、私はハシリドコロさんやたんじぇんとさん等がやっている無制限主催者判定型で出るようなボケが好きです。 これは成績関係なく本当に自分が面白いと思うものを出していると感じるからです。こういう場所では良い意味でも悪い意味でも見たことないボケが出てきます。 あえて変な回答も挙げました。

【お題】マリオシリーズで初の恋愛ゲーム、どんな内容?

ピーチがシェイク吸っててストローの先に氷が詰まったら地下ステージのBGM流れてほっぺが凹む

(ハシリドコロさん)

悠祐ゆっけさんの企画より

絶対無いのにどこか有りそうな気持ちにさせられ、映像が頭の中に流れてきました。 前振りの部分は当たり前かのようにサラッと言ってるところが好きです。

【お題】世の中を全然理解していない人がしたこと

お題:キャメロン・ディアスがしなさそうなこと
キャメロン・ディアス:わき見運転

(メカと渓谷さん)

ハシリドコロさんの企画より

これをお題無視として片付けるには勿体ないと思います。 元のお題も自由度が高いので、別のお題で置き換えて回答するってことが「世の中を全然理解していない」に該当するのかもしれないし、しないのかもしれない、とか考えさせられている時点で私の負けでした。キャメロン・ディアスって2回目言う要領の悪さもバカバカしさを増しています。ちなみに「キャメロン・ディアス 運転」で検索したらキャメロン・ディアスが運転中に携帯電話という記事が出てきて、わき見運転するだろと思いました。 あと大喜利の部分と関係ないですが、企画の中でこれが特に面白かった回答として選ばれてるのも面白いです。

【お題】こんな夏は最悪

circle of sumoっていう相撲ゲームがあって、選べるステージの中に真ん中がパカッと開くようになってる塔の頂上ステージがあるんですけど、その開く真ん中の部分から全くやってない絵日記がせり上がってくる(上がったら全員負け)

(てろっつさん)

たんじぇんとさんの夏の大喜利より

基本的に大喜利というのはどう削ぎ落とすかというのが定石ですが、ダラダラ説明することで面白くなる回答もあります。誰が分かるんだよ、という気持ちにさせられながら調べさせられ、画像見て笑わされました。 好きなことを語る時が人間は1番活き活きするもので、この回答はまさにそれが現れていると思います。 さらにダラダラ言っているだけではなくて読みやすいのが重要なポイントです。長いし元ネタ知らないのに、画像見たらしっくり来るのはすごい。

(ペニ森さん)

ボケサービスより

嘘でも本当でも面白い名前のチョイス。殺人兵器にたけしの画像を見せてるだけで異常ですし、殺人兵器から「つまみ」という単語が出てくるのは意表を突かれました。

(モモスさん)

ボケサービスより

これはクレイジーな回答が並ぶ中でさらに威力を発揮した部分もあります。 たけしにご飯連れて行ってもらって財布出すやつはいません。

【お題】息子がレゴブロックで作った意外なもの

どう渡しても失礼なハサミ

(ミッション’s  お化けぬこさん、卓球部さん)

藤平杯より

現実的に子供が作りそうな範囲でこんなに攻撃力のある回答は理想だと思います。 子供はハサミの渡し方なんか意識していないでしょうし。

【お題】人類を食い尽くしたゾンビ達がした事

ニンゲンというとき指が箸の形になってた

(クラン対戦始まってますよ みそさん、はげめがねさん)

藤平杯より

変に上品な感じが良かったです。箸の練習したところを想像するとさらに味が出る回答だと思います。

包茎のお兄ちゃんは今日は来んのかね

(PoLAさん)

ネタボケライフ

下ネタは邪道な部分もあるものの、何でも使い方だと思います。
これだけでかなりストーリーが浮かびますよね。 おそらくおばあちゃんたちにとってもの包茎のお兄ちゃんとの1日がすごく楽しかったのでしょう。人生の生き甲斐を見つけた後にいつもの日常へ戻ったかのような物悲しげな様子が感じられました。 包茎という単語はネガティブな意味に使われがちですが、この言い方だと単に特徴として言っていることで嫌味がなく、ハートフルさも出ています。なぜ知ったのかの経緯も想像させられますし、言われた側が「あいつ包茎だったんだ」ってなるのも面白いです。

Q6.あなたが好きな大喜利プレイヤー(もしくは最近注目してる大喜利プレイヤー)を教えてください(複数可) (理由も教えてください)


書いてる人ランキングという私個人の独断で決めた失礼なランキングをブログで書いていて、その上位の方、特に発想力の値が高い方が好きです。 ここでは言及せず、後日、2023年のランキングの中で示そうと思います。(2月を予定)

Q7.今後の大喜利の目標はありますか?


1番の目標は継続してリクエストにお応えしていくことです。皆さんからリアクションは少ないですが、アクセス数を見るとある程度需要はあるものと思って励みにしています。

書いてる人の活動の目的として、少しでも大喜利界の活性化になればと考えています。 ただ、それは目先の目的であって、真の目的としては単純に面白い回答が見たい、面白い回答の中で自分が勝ちたいということに繋がります。 また、自分の視野を広げるというのも目的の1つです。

皆さんは他人の大喜利をどの程度意識しているでしょうか。私は書いてる人を始めるまでそれほど把握できていなかったのが正直なところです。 それを踏まえ、書いてる人の活動を通じて、皆さんにも他の方へ目を向けていただきたいと思っています。 1プレイヤーがどれほど一生懸命やっていてもよほど目立たない限り、大多数の目からはあまり見えていないのが現実です。私が名前を出すことで少しでも目にとまりやすくなっていると幸いです。相手を知ることで他人との差別化や採点傾向なども多少分かってくるでしょう。
やったことない方も大会の予想やつぼあげ等をやってみてください。見え方が変わってくるかと思います。

Q8.最後に何か一言お願いします!


素性を明かせないという立場上、制限のかかった範囲での回答となり申し訳ございません。

私が予想をしたり評論書いたりすることに対して賛否両論あると思います。 鍵ブログにしているのはこれまでの経緯があって、見たくない方は目にすることが無いようにするためです。

「お前に俺の何が分かるんだよ」「予想外れてるじゃないか」 そのご不満はごもっともです。 はっきり言って私には分かりません。誰か1人のことですら完全に分かるはずないのに、これだけの人数が日々入れ替わる状況を把握するのは不可能です。

1つ分かるのは、私自身がどう感じるか、それだけです。 なのでそこには正直にいたい。人生の経験と大喜利の経歴を踏まえた価値観の中では一生懸命書いています。

大喜利、広い意味で笑いというのは、どんな経歴の人も自分の中の指標が最上位のものであって、人に合わせたりするものではないと思います。 1位の回答ですら投票者の半数以上にとっては0点と思うと、全員が均等に面白いものというのは限りなくゼロに近いです。年齢、歴、育った環境など全員違うのですから当たり前ですよね。むしろそれが面白いところだと思います。自分と違うツボがいるから面白い。 この回答しかダメとして、0か10かになってしまうと「解」が出来上がって終わりです。

ですので、皆さんも今の自分の面白いと思うものを遠慮なく出してください。ネット大喜利にはある程度の守らないと点が取れない作法のようなものがあるものの、始めたばかりの方はあまり気にせず、徐々に慣れてもらいたいという気持ちがあります。

今はGiriNewSの記事も含め、ネット大喜利の勝ち方やコツのような内容は多数あるため、経験をあまり経ずともワープできてしまう感覚があります。しかしながら、それぞれの記事は筆者の経験の中で試行錯誤して組み立てられたもので、さらにそこから現在進行形で続きがあります。
城を見て「すげー」と思ったとして、どうやって石垣を築いたかというところまでは読み取れないですよね。出来る限り実践でたくさんボケて、たくさん投票をして、多くのお題や回答に触れてもらいたいです。強豪と呼ばれる方は漏れなく試行回数が多いです。まずは自分で石をどうやれば積めるか考え、積んだ石が崩れる経験をする方が良いと思います。

大喜利をやっていくと、「こういうボケが良い」「こういうボケはダメ」という記載を目にするかと思います。それは言わば洗脳の一つで、人が否定しているものは好印象を持ち辛くなります。「俺は面白いと思うんだけどな」その感情は大事にしてください。他人が否定していても自分が嫌う必要なんて全くありません。他人に自分の面白いものを変えられるのは嫌ですよね?
とにかく数をボケて、自分の面白いと思う軸を他人に揺らされないくらい安定させてほしいです。そういう人の回答は人を惹き寄せると思います。

スポーツ等では技術を高めるためにうまい人のマネをすべきですが、笑いに関してマネだけで勝つのは逆に難しいです。その理由として、出された回答はその時点で過去のものとなるからです。自分で他の人とどう違いを作るか、これを考えていないと大規模になったネット大喜利の中では光れません。

大喜利というのは長い歴史で流行り廃れを繰り返していて、ずっとウケ続けるためには変化が伴います。その変化を敏感に察知する能力というのは経験でしか養えないと思っています。 そして難しいのは自分の経験の中で面白いと感じる回答は必ず変わります。そして不思議なことに、変わってしまうと昔面白かったものが見えなくなります。

面白いと思うものが変わるのは、先程の軸を安定させる話と相反するように思えるかもしれませんが、軸が安定するから面白いものが変わるんです。軸が安定していないと自分が面白いと思うものを他人に変えられてしまいます。
「これはよく見る表現で面白くなくなった」「お題に近すぎてつまらない」これらは経験を経ないと感じない感情です。当初あんなに面白かったものが、今見ると普通だなと思うのは自然なことであり、今の自分がどういうものを面白いと感じるのか把握できているということです。
他人の意見を聞いて、自分が納得した上で、「なるほど、そういう面白さもあるんだな」と感じるのはそれはそれで良いと思います。 要は、「よく分からないけど上位だしここを目指せば良いんだな」はやめましょうと言いたいです。

大喜利をやっていると必ず飽きがきます。そこからは飽きとどう付き合っていくか。それが永遠のテーマとなります。
「飽きたらやめれば良いじゃないか」と思う人もいるかもしれませんが、大喜利で1番楽しかった時期は何物にも代えられないものです。5chで文句を言っている人が辞めないのはみんな楽しかった時期を忘れられないからだと思います。

と言う流れで5chの話をします。

私として、5chは基本的に好きな文化です。
5ch、いわゆる匿名掲示板は誰でも匿名で書き込めることで、責任を持たずに発言できます。よって、誰もが表に出せないことを遠慮なく言いたいことを言えます。それは心のゴミのようなものもあって、誹謗中傷になることもありますが、人間的な部分をそこに吐き出すことで平穏を保てている大事な存在ではないでしょうか。なので、あそこは否定や文句が多くなっても仕方がなく、そこは上手に受け流すことも1つのスキルだと思います。5chの意見を鵜呑みにしすぎると疲れます。
昔はかなりアンダーグラウンドな存在であったものの、今ではTwitterでも話題に触れる人が多く、かなり開けた場となったと感じています。

よく5chでは何かの確執による対立が生じた上で話題が展開されます。例として、新参→分かってない、古参→老害などですね。
これはどっちが悪いとか偉いかなんていうのはなく、どちらも今後のネット大喜利の存続には必要です。 これまで文化を発展させてきたのは古参の功績ですし、これからどう成長するかは新参に懸かっています。

「大喜利が好き」なんて全人口から見るととんでもなく狭い共通の趣味ですから、貴重な仲間同士です。対立や否定するなとは思いませんが、互いを尊重し合う部分も欲しいですね。

皆さんはあと何年ネット大喜利が続くと思いますか? その結果は決まっているものではなく、誰がどう動くかで変わってきます。
管理人の皆さんは趣向を凝らした企画を用意してくれ、飽きない補助をしてくれていますが、存続していくのは参加者側の大勢の力が必要で難しいことです。一方、潰すのは1人の力でもできてしまいます。 大半の方がマナーを守ってやっているから続いてきた文化であり、骨組みとしてはかなり脆いものです。 「趣味でやってるんだから自由だろ」ではなく、やはりどのコミュニティでもそこのやり方に迷惑をかけないことが最低限の参加資格となります。
最近はマナーの悪さへの対策で、どんどん窮屈になっていると感じます。対策で済んでいることで目に見え辛いかもしれませんが、運営しているのもあなたと同じ人間であり、明日「もーやってらんねぇ」とならないとは限りません。今までいくつもの大喜利サイトの終わりを見てきた方は分かると思います。

そんなことを心配せず当たり前に大喜利が環境を、管理人側だけでなく参加者側も引き続き作っていきたいですね。

長々と支離滅裂で言いたいことが分からなくなってきたのですが2割ほど伝わっていれば幸いです。


書いてる人さん、お忙しい中インタビューを引き受けてくださりありがとうございました!

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