【第53弾】あの大喜利プレイヤーに直撃インタビューしてみた

インタビュー

どうも笑うモールス信号です。

大喜利プレイヤーにインタビューをする企画の第53弾です。

今回インタビューさせていただいたのは、ボケクエ6の王者ミステリーピラー」のリーダーであるこの方です。

 


暴力装置さん

ネット大喜利の大会で最高の権威であるボケクエストで

今年、見事優勝を果たした暴力装置さん。

言語化能力に長けており、また大喜利を一種のコミュニケーションと捉え、

回答を通して自分の芯の部分をどう伝えていくか、を重視しているようです。

優勝後は少し大喜利のペースを控えめにしているようですが、

インタビューではご自身の大喜利における核の部分を赤裸々に語ってくれました。

暴力装置さんのインタビュー、是非ご覧ください。

Q1.あなたの大喜利歴と今までの実績を教えてください


2020年の6月にネタボケライフを最初に見つけて、でも上位取れないし当時は他の回答も意味がわからなかったので、本格的に大喜利を始めたのはもたおの大喜利というサイトで、その1.2ヶ月後だったと思います。
こまごまとしたものはあるんですが、実績としてわかりやすいのはボケクエスト6の優勝第11代大喜利大使くらいですかね。
ボケクエはかなりチームに助けられたので、これはミステリピラーの実績というべきでしょうか。あと大喜利大使の方は武甕雷って名義でやってました。名前変えてもいいことないので名前変えない方がいいと思います。

Q2.大喜利を始めたキッカケは?


最初ネタツイみたいなことをしてて、全然ウケなくて不貞腐れてたところに誰かのツイートが回ってきて、そこでもたおを知ったのが始まりだと思います。元々の素養がなかったので、最初の頃は、というよりもたおがしょーとしょーとになってその後閉鎖するまで、僕はずっと面白くなかったです。なので、当時僕のことを認識していたのは多分同時期に始めたpokopokoさんくらいで、その頃彼を知る人はあまりいなかったし、当時から何も言ってないような回答(もしくは輪をかけて酷い回答)をしていたので、僕と一緒に常に下位に沈んでいた記憶があります。で、pokopokoさんと他何人かの下位の常連同士で大体入れ合っていた(これは不正ではなく、ツボがなんとなく合ってただけです)ので、かろうじてそこに繋ぎ止められていました。深夜帯に5人くらいで回してたのも楽しかったです。飽きっぽい性分なので、こうやって続けていられるのは巡り合わせによるところが大きい気がします。

Q3.大喜利の回答を考える時に意識してること


僕はネット大喜利ないしTwitter等のコミュニティ内で確立した、大別して『面白いもの』の道標として、常に頭の中に置いている人たちがいるんですが、それがpokopokoさんと純情米さんです。系統は違うのですが、自分が心の底から面白いと思うものの、その中心に限りなく近い場所にこのお二方がいて、自分は回答を出す時に面白いかどうかで判断しているので、大喜利を考えるベースにもなっています。そして、少し前までは「この人ならどう答える」というふうに考えていたのですが、今は「この人からどれだけ離せるか」というふうにある程度差別化を図るようにして考えてます。考えてますというか、ようやくそれが出来るくらいにはなりましたって感じですかね。

この感覚はほとんど根っこの部分にあって、完全に切り離すことは出来ないのですが、そうした中で模索した果てに自分のやれる形があると思うので、二人のハイブリッドではなく、自分の出した回答として一つ認められるようになりたいと願っております。pokopokoさんや純情米さんの他にも参考にしている方はたくさんいます。大喜利においてそうした模倣は環境に適応する上で基本的に避けられないものであり、適当に全員パクって自分に合ったものを探して、そこ突っ切ってったらなんとかなるんじゃないかっていうのが僕の持論です。結局一から何かを築ける人のものは、自分が模倣したところで完全にそれになることは叶わないですからね。それが幸いして、色々かいつまんでいってる内に形成されたものが、結果的に自分のものとして主張出来るようになるわけですから、ありがたく乗っからせていただいてます。盗人猛々しいとも言えますが。

大喜利に限ったことではありませんが、結局言葉遊びには意思の疎通を行わなければならないという最低限の線引きがあるので、他者を振り切ったことをやる方が難しいですよね。20年近くその文化が続いているんだから尚更そう。夏井先生が何やってるかなんて実際わかんないですしね。でも新しいこととか多分やってないでしょう。

これ別に単語やフォーマットをパクれって言ってるわけじゃないです!そこはまだ可変性があるので、それを下手にやったらパクリになっちゃいます。大喜利の回答は系統として何かしら分類出来てしまうものなので、そういうのを意識していった方がやりやすいという話です。この辺慣れてくるまで難しいから、後から見返すとものすごく恥ずかしいものになってたりするけど、必要な過程だと思うから見逃してほしい。こんなこと最初から出来る人は出来ますけどね。大喜利のログは自分の回答だけ取り除いて保護してほしい。

最初に話しておきたいことなんですけど、基本的に僕はお題に対する答えを出すつもりでやっています。お題っていう一つの記号に対して符合するものをぶつけるやり方が浸透していると思うんですけど、僕はお題に対してそこで起こること、そこにいる人が面白いっていうやり方が理想的だと考えていて、それが伝わり切らなかったら意味がないとすら思っています。形態化したネット大喜利でやらなくていいことではあるんですけどね。でも、そうしている人の方が僕は面白いと思っているので、先人に倣う形になっています。この事はお化けぬこさんと話していて言語化できたものなので、それをここに残しておきます。

以前、めちゃくちゃ殺気立ってる時期にnoteで大喜利のことを書いたんですが、回答の組み立て方には全然言及してなかったので書きます。考え方少し変化したんでnoteは読まなくていいです。

えー、自分が回答を考えるにあたって必要な工程に、ちゃんとした回答と一緒にゴミみたいな回答も吐き出すというのがあって、これをしないと何も思いつかないというか、栓が詰まったような感覚になってしまうんですよね。本来思考の段階で掃き捨てるべきものなのですが、ちゃんと形にして一個の回答にしてから捨てないと、それがいつまでも頭の中に残り続けて邪魔になるんです。多答タイプなのでそこまで自分では厄介だと思ってないんですが、チーム戦でもこれをやってCGIに落としまくるので、選ぶ方からしたら面倒で仕方ないと思います。例えば全部で40個出しても使える回答はせいぜい3つか4つだし、正直自分でも面白いと思ってなくても一度思い付いちゃったらこの手順を踏まざるを得ないので、なんかそういう癖なんでしょうね。

回答を考える際に重要だと思っているのは「」と「違和感」です。重なってる部分があります。

」は自分で回答の状況を想像した時に、どれだけ面白いかというのを示しています。で、自分の場合はできるだけそれを現実的なもので完結させています。実際に起こっていてもおかしくないけど、俯瞰してみて明らかにおかしい状況を設定することが多いです。ただ、これは自分の頭の中にあるイメージを言語化しているので、上手く伝わらないこともあります。どれだけ綺麗に説明しても伝わらないだろうなという回答は、雑にそのままの形で出したりしているので、これもほぼ上位に行くことはないです。一から説明させてくれるなら、もしくはちゃんと汲み取ろうとしてくれるなら、笑ってもらえる自信があります。

画像お題やセリフお題でもこれは変わらなくて、こいつがこれを言っていたら面白いな、でやっていて、そもそもそういう捉え方をする人がそんなにいないので、そこまで良い順位は取れないです。自分が好きでやってるのでこれは仕方ないことです。なので、長文回答はあまりしません。しないというか、長文の面白さというのは文章自体/回答者自身の面白さに由来している部分が大きいので、自分がやる必要はないと思ってます。

違和感」は状況の違和感というのに加えて、言い回しであったりお題に対するアプローチであったりで差別化を図ることを言っています。自分の場合は小手先の技であることが否めないので、なるべく意識的にやるつもりはないんですけど、回答をこねくり回してるうちに急に言い方が面白くなることがあるじゃないですか。あれをフォーマット化してやるのって楽なんですよ。だから行き詰まってる時とか楽したい時にやります。

これを小手先の技としてではなく、突き詰めることができる人もいて、当然中身も伴っているからやれることなんですけど、それは投票欄で見た時に大体わかるくらい特徴的です。匿名のネット大喜利においてこれを良しとするか否かというところなんですけど、僕はめちゃくちゃ肯定派です。

というのも、前提として僕はある程度回答を見ていたり、自分が好きだったりする人の回答がなんとなくですが判別できます。これは自分が特別そうというわけではなくて、なんとなく皆さんも身につけているもので、僕の場合はちょっと人よりその嗅覚が敏感な方で、並んだら回答が20個程度ならその中から当てられるかなーという感じなのですが、この状態で投票する時、これはこの人の回答だな、と判断した上で点を入れています。無論、分かったからといって必ずしもその人に点を入れるというわけではありません。回答は回答でちゃんと分けて考えてます。その人と判断した時、過去にやっていた回答や周りの回答との相対評価で点を入れるか入れないか判断してます。

僕は大喜利を競技というよりは、対話であったり音信であったりのコミュニケーションの産物/手段と捉えています。だから、負け惜しみも多少含みますけど基本的に勝ち負けはそこまで重視してなくて、そりゃ勝てればそれに越したことはないですけど、自分を出せないで情けない勝ち方するよりは自分を出して負ける方がスッキリします。ここで言う自分というのは、自分が何を面白いと思うか、自分にしか出せない言葉の表現が出来ているか、をおおまかに指しています。

だから、これは大喜利というものの競技性や公平性と衝突してしまう物言いにはなりますが、回答を見た時にその人と一目でわかる、あるいは誰かはわからないけどその人の考え方が色濃く出ているような回答をしていきたいし、もっと沢山見たいという思いがあります。そういう意味での点数を付けることがあります。

格好つけた言い方をしますが、自分は人を見たくて大喜利をやってる部分が大きいです。

生大喜利とかはこの要素が強いんでしょうけど、ネット大喜利でこれをすることに意味があるというか、匿名性が担保されたまま人柄が伺える回答を見た時、言うなれば顔も知らない相手と恋文を送り合うような、心が通じ合った感覚になりませんか? とても美しいコミュニケーションだと思います。これは真剣にやっているなら話し合いでも殴り合いでもいいです。言いたい、を優先しているので殴り合いの方が僕は楽ですかね。競技性や公平性が失われることを求めているのではなく、その中で糸を手繰り寄せるのが楽しいというか、真に人と繋がれているように思えるのが嬉しいんだと思います。言葉にするのは無粋、みたいな感覚が全体的に通底しているのはこの辺りも一因になっているのではないでしょうか。

無論、ただ奇抜なことをやればいいというわけではなくて、その人が真に面白いと思っていて、それでいて単なる模倣でなくて、そして、それが蔓延していない環境でこそ個性のある回答は輝くのだと思います。これは投票する側も心に留めておきたいことで、ただ奇抜なものと、磨き上げた先にあるものを見極めようとする姿勢を持ってほしいという、簡潔に言えば「自分を評価しろ」というエゴの入り混じった精神があって、結果だけ見れば同じように見えるかもしれないし、こんなこと気にしている時点でまだまだ自分は未熟なのでしょうけれど、それでも一朝一夕でこの積み重ねの差を無かったことにしてしまうのは惜しいというか、もっと踏み込んでいけばその違いは自ずと見えてくるもので、言い方悪いですが見かけ倒しの回答と同じ評価を下すのは違うんじゃないかっていう話を長々と、今しています。

先ほど申し上げましたように、自分がやっていることの中で模倣でないと言えるものなんて数えるほどしかないですが、それでも回答を考える上で最もと言っていいくらい重視しているのは、自分の、他人のにかかわらずその回答が単なる模倣であるか否かという部分です。

これを他の人に課してしまうこともあります。その人が既に強い個性を持っていて、その上でそれに甘んじているのではないか?使い回しているのではないか?と感じた時にケチをつけるんですけど、余計なお世話ですよね。でも、その人は面白いんだから、既存の形に則ってやらない方がいいと思うんですよねー。単語とか文章の形だけでそうと断定したりすることもあるので、まあ迷惑でしょうね。ストイックとかじゃなくてこれ単に僕の性格がゴミだからなんですよ。イライラしてる時期にやりたい放題して多くの人に嫌われたと思うけど、当然の報いなのでどんな処遇も受け入れます!しかしあえて対等な立場から申し上げますと、お互い、常に研鑽し続けたいですよね、といったところですかね!?

こういう執着があるので、僕は基本的に投票はサボらない方です。人の回答が徐々に磨き上げられていく、その道筋に自分も関わっていたと言えるように、真剣にやっていきたいですよね。

まあそもそもこれ人の回答がわかる前提で話してますけど、その推理が間違ってることも平気であるので、間違ってた時はもう何も意味ないですけどね。要は心の持ちようですよね?はい。

何の話してましたっけ? あー、正直「画」と「違和感」は努力目標で、言いたいことがある時はそういうの結構無視してます。例えばうんこちんこ言いたい時は、その感情の赴くまま回答を出してます。あと面白いと思った単語やフレーズをメモしてるので、お題から連想できる距離が丁度いいやつを直感で出してる感じですかね。大体これやるのは恒常の回で、一個の回答に別の単語をつけたり外したりしながら考えてます。
なんにせよ自分が面白いと思うものをやりたい形で共有させて貰えるのは大変良いことだと思います〜。アイア〜イ(?)

Q4.あなたのマイベストボケを教えてください


【お題】世界一のマッチョがタバコを作っている理由

絶景を取り戻すため、鉄道ごと乗っ取るつもりでいる

書記官2 第2回

かなり真剣に考えて、投票に切り替わった時絶対勝っただろって思った回答です。この温度感の回答を自分で再現するのは難しいと思います。正解がありそうなお題に対して、これだ!っていうのを出せた成功体験として記憶に残ってます。

【お題】死んでからも特に評価されなかった画家「ピカス」について教えてください

漫喫でBORUTO読みながら死んでた

大喜利パフェ

これは偶然の産物というか、そもそも固有名詞を使うのが好きなんですけど、それをやり始めた頃にすごいしっくりきた回答です。ここが起点になっている部分もあると思います。完全に感覚で出したのでこれも再現できるかは微妙です。

【お題】「葬儀会館ポジティブ」の新サービス

ケツみたいな形のエアコンがフル稼働してる

ボケクエスト6

かなり最近ですね。これはそこそこ自信があってチームでも評判の良かった回答です。ずっとこういうのをやりたくて、大体失敗してきたんですけど、2位を取れてちゃんと一個の形として成立したなあって感じました。絶対にオナラだと解釈されたくなくて、フル稼働って言葉でその可能性を排除した上で、準々決勝っていう場所だからこそ投票する人たちを信用して出したので、そういうのも含めて印象深い回答です。一度出して評価を受けた時点でその回答には興味なくなるので、自分の回答が好きっていう感覚ほとんどないんですけど、これはそれなりに愛してあげられるかも!

Q5.あなたが好きなボケを教えてください(複数可)(理由も教えてください)


【お題】【悲報】うちで飼ってるハムスター○○○

【悲報】うちで飼ってるハムスター掘った穴にお尻から入っていくクソ野郎だった

(pokopokoさん)

裏パフェ 第2回

クソ野郎って言いすぎな気がするけど確かにクソ野郎なんだよな。pokopokoさんは何も言ってない回答だけの人じゃないんですよねぇ。

画像で一言

じいちゃんが日本刀でお前を斬る、最近で一番可能性ある!

(ジョイントコルテスさん)

ボケクエスト6

3年近く大喜利やってると、正直あっそと思いながら投票することがほとんどなのですが、これを見た時久々にすげーって思いました。どうやって出してきたのか分からない回答ってワクワクしますよね。

【お題】テレビ番組「世界の大富豪」でカットされたシーン

長い廊下ではだけたミニーとすれ違う

(べーつるさん)

大喜利ドラフト会議2022

期間中個人的にドラフトをやってたんですけど、これが僕の一位指名でした。撮影中いきなりはだけたミニーとすれ違ったらトラウマになりそう…。ディズニーからの申し出とかじゃなくて自主的にカットしたんだと思います。想像の余地があるのに、どう考えても異様な光景だからすごい。

画像で一言

捲られる…

(母の理想さん)

主戦場対抗大喜利フェス2019

面白い。ギリギリ言ってそう。

【お題】水族館の魚たちが喋れたら、きっと人間にこんなことを言う

コーモンコーモン

(NIGIONIさん)

ネタボケライフ2589回

魚の話聞くのってマジで時間の無駄なんだろうな。

【お題】世界最大のオーケストラが解散した理由

絶対に大丈夫れす、の責任を誰も取らなかった

(夏のワルプルギスさん)

大喜利大使 第5回

こんなの誰かなんとかするやろとは思わないはずだけど、スルーしちゃうのが世界最大たる所以なんでしょうね。明確な危険信号って短い文章でわかるのすごい。

【お題】男の子だから我慢したこと

ちんちん引っ張って包丁が落ちてくる!包丁が落ちてくる包丁が落ちてちんちんが切れるというのか!おーっとちんちんが大きくなっていく!包丁が落ちてきてちんちんが切れるかきれないかのどっちかにドキドキしちゃったのかあーーー!包丁が!包丁が落ちてくる!その間にもちんちんは大きく硬くなっていく!どうしよう!これはバトルなのか包丁とちんちんのバトルになるかもしれないです!あー包丁が!包丁がちんちんに!あーーー包丁が落ちる!包丁が!包丁がちんちんに!当たる!うわーーーーーーー!!!

(ここは我慢だ!)

([239]さん)

ネタチル

包丁とちんちんだけでめちゃくちゃ面白い。筋の通った文章だし、心がこもってますよね。

【お題】※ビートたけしの画像で一言

たけちんこ雨後の筍フルムーン

(モモスさん)

※リンクがあります→ボケサービス

絶妙に雑ですよね。まず最初にたけちんこを置いてからモモスさんの頭の中で一瞬で組み立てられたものだと考えています。その迷いのなさというか、その人の考えてることが垣間見える何気ない瞬間に目を奪われます。

ボケサービスや城下町とびら、Googleフォーム大喜利のような媒体だとこうしたことが自分でも出来るし、他の人のもたくさん見られるので定期的にやっていただいてるのは有難い話ですね。投稿数無制限だから「面白いことを言うぞ!」じゃなくて「クソみたいなことを言うぞ!」という心持ちで大喜利が出来るのもいい。自分もGoogleフォーム大喜利をやった時はうんこ見に行くぞ!という気持ちで回答見たので、この辺は合意があって成立してるものなのでしょうねー。

Q6.あなたが好きな大喜利プレイヤー(もしくは最近注目してる大喜利プレイヤー)を教えてください(複数可) (理由も教えてください)


たくさん挙げます!
僕は大喜利というコンテンツの中でのユーモアの地盤はもたおの大喜利で形成されたので、やはりそこにいた人たちの大喜利が好きです。これは多くの方に通ずることではないでしょうか。見慣れてるとか、仲間意識があるとか、結局は自分の出身サイトが一番だとみんな思ってますからね。
で、もたおは感覚型の人たちが多いように思います。理屈で考えてるみたいなこと言ってても全然なんとなくでやってると思う。

ボケクエも一緒に出たんですけど、七億はチームを組んでみて、改めて面白いなーと思いました。

七億の回答はほとんどの場合、一定の角度からお題を切り取っていて、なおかつその視点が全体の理解の範疇にあるものなので、面白くてわかりやすいことをしているという感じです。

ボケを前後に分けて考えるやり方とかが割と主流になりつつあると思うんですけど、基本的に七億の回答は出た時点で完成していて、それ以外の改変は考えられないものが多いです。七億は大体長めの回答を出してくるのですが、それでも文章の中で置き換えられる部分がないというのは、それだけ練度の高いものなのだと思います。

意味を読み取った時に面白いというスタイルなので、状況か事象かというのを除けば、割とやってることが自分と近いのかもしれません。というか無意識に自分が寄せたのかも?
意図してるわけじゃないと思うけど、一貫して自分のやりたいことをしてるのは格好いいですね。

あと、もたおだとアユミパシフィックも好きです。二人とも性格が色濃く出ていると思います。ありえないくらい違うことをやって外してる時もあるんですが、それも含めて面白い人たちです。

本人はそこまで意識してないんでしょうけど、アユミは文体が常に変というか奇妙で、言ってることも大概変だから、たまに何を言ってるか全くわからないことがあります。でも、無理して変なこと言ってるわけじゃなくて、アユミだから出せる回答をしているのが素晴らしいところだと思います。アユミの回答は一度面白いと思ったらずっと面白いって思い続ける気がする。

【お題】カラス「公園○○○」

カラス「公園だぞここは!体がだるくなるみたいな嘘を絶対に信じないでください!!」

(アユミさん)

大喜利大使館

面白い!

パシフィックもアユミと同じで、本人が面白いと思う感覚に委ねてやってる感じですかね。でもかなり器用だと思います。最近は上位取ってるし、自分も点入れてたりするから、地肩が強いんでしょうねー。大喜利に限らずツイッターとかツイキャスとか全部面白い人なので、好き放題やっててほしいです。あとパシフィックはいいやつです。大喜利大使もありがとうね〜。

まあもたおの人はみんな面白いんですけど、他の人のインタビューで名前出されてて癪なのでもう名前出しません。過去に暴力装置の名前出してくれたのひとりだけですからね!?目ん玉ついてんのか!!これからチーム戦で活躍すると思いますって言ってくれたHsさんは先見の明がある!

あと、2.3年くらい前にネタチルを精力的にやっていた方々もみんな好きです。自分が参加することで美観を損ねてしまうんじゃないかと思うくらいには大きな隔たりを感じていました。今もそこに辿り着けたとは思っていません。全員がそれをしてたから見え辛いけれど、その場にある他の回答を一蹴するような、お題の外側から放り投げるやり方をしていた人たちだと思います。

そうした中で、ジョイントコルテスさんとモモスさんには強い憧れを抱いています。回答も当然好きなんですが、お題への取り組み方や一貫性の部分でずっとリスペクトしていて、その人が面白いと思ったものに対して常に色んな角度から切り込んでいるから、基本的にどの回答も少しずつ違うんですよね。一つの芯が通っているから、その人の回答であることは分かるのですが、それでも過去のものとはまた違った面白さなので、大喜利に対する向き合い方としてこれより理想的なものは、僕の中では今のところ存在しません。なので、この人たちのように在りたいなと思いながら自分の出来る範囲で回答を考えています。

最近の人、というより下の世代の方だと卓球部くんやMoemoeさんが面白いです。

卓球部くんは普段から仲良くさせてもらっていて、大喜利の話もよくするのですが、その中で機転の早さや感覚的な部分の鋭さが自分より上だなー、といつも思い知らされます。卓球部くんに「こいつ終わったな」と思われないように大喜利を頑張ってるみたいなところもあります。暫定的にもたおの後継である、大喜利たろう出身の人たちの前では常にいい格好をしたいです。そう意識してやっていないと、どんどんヨボヨボになってしまいそうなので。あと単純にたろうの人たちが好きなので。

Moemoeさんは、僕と同じような手札で大喜利をやっている人だと一方的に思っていて、その中でも印象に残る回答をたくさんしているので羨ましいです。投票の時は割と3点を入れたりするんですけど、後々思い返して「なんだったんだあれ?」となる回答ばかりなので、4点入れとけば良かったなといつも思っています。

【お題】10000歳まで生きた魔女の死因

村の少年たちに家を焼き討ちにされ、逃げていたところを先回りされて記憶が飛んで呆けてしまった

(Moemoeさん)

書記官1 第6回

あんまりだろ。結局死んでないし。

Q7.今後の大喜利の目標はありますか?


自分が大きく影響を与えられるようになりたいという野望みたいなのは、先行き見えないですけどぼんやりとあります。一回くらい暴力装置さんみたいになりたいって言われたい…。

ネット大喜利って結局コミュニティがある以上、自分が変えるか、自分が変わるかという政治力や適応力が試される部分はあると思うんですよね。時代や世代ごとに好まれる回答が変遷しているのがその証左で、だったら自分のやりたいことに付け加えて、合わせたことをやるくらいの心持ちじゃないとやってらんないですよね。何か気に入らないと思いながら殺伐とやるのが自分の気性には合ってると思います。

まあ一つボケクエの優勝っていうのを達成したので、当面の間は緩くやりたいと思います。

Q8.最後に何か一言お願いします!


半端ならKO〜♪


暴力装置さん、お忙しい中インタビューを引き受けてくださりありがとうございました!

コメント

この記事へのコメントはありません。

ホーム » インタビュー » 【第53弾】あの大喜利プレイヤーに直撃インタビューしてみた
TOP