【第36弾】あの大喜利プレイヤーに直撃インタビューしてみた

インタビュー

どうも笑うモールス信号です。

大喜利プレイヤーにインタビューをする企画の第36弾です。

今回インタビューさせていただいたのは、主戦場対抗大喜利フェス2019で印象的な長文回答を出し続けたこの方です。

 


モモスさん

主戦場対抗大喜利フェス2019では多くの長文回答を創り上げ、

長文のスペシャリストとして認知されているモモスさん。

長文回答にはご自身の経験をふんだんに盛り込んでいて

他の誰にもマネできないリアリティさにこだわっているようです。

今回のインタビューには圧倒的なボリュームで答えてくださりました。

お時間があるときに読むことを推奨します(笑)。

※長文回答は細字で表記しています。

Q1.あなたの大喜利歴と今までの実績を教えてください


2005年の秋頃に『お笑いの世界へ』というサイトの『ボケる☆BBS』というコーナーに投稿したのが最初なので、大喜利歴は17年くらいです。ちなみに初投稿以来『ボケる☆BBS』には年一回は必ず投稿しているので未だに僕のホームだと思っております。 BBSという掲示板形式なので一つのお題に何ボケでもしていいのが気に入ってます。 生大喜利に感覚が近くて、出そろったボケを見てからボケることができたり、被せのボケができたり、同じ種類のボケを言葉を変えてボケたり、今日は50音順にボケるぞ!みたいなことができたので、ここで僕の大喜利は作り上げられました。

あとネタボケライフも僕のホームだと思っています。 新人QPさんのサイトでネタボケライフに誘われて、なんでかわからないんですけど 「うんこボケでトップ10に入るまでうんこボケしてよ」 みたいなことを言われて 「はい!やってみます!」 と言って初めて参加したのが第967回でした。(2008年7月30日) 第982回でなんとかうんこボケで10位に入り、縛りはなくなりましたが、そのあとも自ら進んでうんこボケをするようになり、うんこボケの研究により僕の大喜利は作り上げられました。

あとは深夜に大喜利プラスをずっとやってた日々や、 『神聖な大木』さんや『塩味』さんたちと『ぼけましておめでとうございます』通称『ぼけおめ』に本気で取り組んだ数か月が僕の大喜利を作り上げました。

実績は

つくし杯ファイナル 優勝 (僕はかつて芸人をやっていたのですが、相方とは前述の『お笑いの世界へ』で出会いまして、その相方が開いた大会で優勝してしまうという照れてしまう実績です)
ぼけましておめでとうございます メジャー優勝1回 (誉であります)
第一回 金子杯 優勝 (チーム戦です。別名の『うんこ青い炎』として出ました。『よズ』というチーム名で『ぽよん』『吉永』と出たので3人の実績であります)
戦2019-大喜利団体対抗戦- 準優勝 (生大喜利のチーム戦です。ネット大喜利のインタビューかもしれないので恐縮ですが、僕がやってきた大喜利のすべてが出たとても印象深い大会だったので実績に含ませてください。『北摂大喜利会』という団体で『とうふ第三軌条』『水山』『ダンジョンのT』と出ましたので4人の実績です。誉であります。)
主戦場対抗大喜利フェス2019 5位 (なぜか長文のみでボケました。僕のことを長文ボケの人とこの大会で認識してくれた人もいるのでは?そして僕の最大の実績になるんですが、『新人QP』さんを復活させたことです。これは本当に誇らしいことです。)
ネタチル最高レート 1930.99(一時期1位だったけど抜かされてしまいました。僕が面白いと思うことをしっかり取り組めばそのままレートに反映されるありがたい場所です。)

Q2.大喜利を始めたキッカケは?


高校生のときに高校にほとんど行かなくなって鬱屈してた時期に、ネットサーフィンをしていて辿りついたのが『お笑いの世界へ』でした。 『お笑いの世界へ』には管理人である『じょるの』さんによる芸人批評、お笑いについての意見を交わす掲示板、お笑いテスト~ボケましょう~という大喜利力をテストしてもらえるコーナーなどがあり、遊園地みたいな場所でした。 僕は『ボケる☆BBS』という、いつでも誰でも何度でも投稿できる大喜利の掲示板に投稿してみることにしまして、それが初めてだったと思います。初めて投票してもらったときはとても嬉しかったはずなのにあまり覚えてません。 そこからずっと大喜利をしていると思うと我ながらしつこいですね。熱量の濃淡はあれどきっとずっとします。

Q3.大喜利の回答を考える時に意識してること


場所や気分によって意識してることは変わるのですが、どの場所でも意識しているというか、旗を掲げてやっているというのがあって、その旗に書かれている言葉は

うんこから咲く花』です。

『うんこから咲く花』とは何かというと、うんこが汚いものを意味し、花が綺麗なものを意味します。 綺麗な場所にある綺麗なものよりも、汚い場所にある綺麗なもの方がより綺麗なのではないかという考えを持っておりまして、それは見た目というよりも内面の綺麗さかもしれませんが、後者の方がより凛としてると思います。 これを大喜利においてやりたいなと思ってます。 美しいものや清い行いを描いた大喜利があります。 汚いものや剝き出しの醜さを描いた大喜利もあります。 これを混ぜ合わせて形になったものが僕の理想のボケです。

人間としての理想は中庸ですが、大喜利の理想は汚いものと綺麗なものを並べて、結果的に中庸になってる状態ですね、それを中庸と呼ぶか知らないですけど。 だいたい理想通りにはいかず中途半端などっちつかずのものになります。理想通りにいったとしても点数を競うような場所だと下位に沈むことが多いです。だとしても僕はこれが理想ですし、面白いと思っているので、曲げないようにしたいです。曲げてしまうこともありますし、だらだら楽しんでるときは意識してないことも多いです。ですがなるべく『うんこから咲く花』でいきたいと思います。

上記と似た話ですが、自分がどうありたいか、どういう大喜利をしたいかは意識していたいですね。 これは自分の面白いと思うことと他人に受けることが違うときにどうすべきか、どうありたいかという話なのですが、面白いと思うこととウケることが一致する場合、全力で面白いと思う方角に突き進めばいいので簡単です。(ネタチルは僕にとってそういう場所でした)でもそうじゃなかったとき、面白いと思うこととウケることが違う場所だったらどうするべきか、僕は自分が面白いと思うことを優先します。

これは例えば僕が、ウケることを優先することを自分の大喜利のありかただと考えている場合はウケることを優先すべきです。 どちらも叶えられるならそれが一番ですし、なるべくそれを叶えようとしていいと思いますが、これを出したら確実に敗退が決まるけどどうしてもこのボケを出したいっていうボケがあったとき、どうしても出したいボケを出せる自分でいたいなと思います。 つい最近も欲に負けてウケそうな言い回しに少し変えて出して後悔しました。しかもあまりウケなかったし、自分が理想とする大喜利に対して真摯でなかったです。反省してまーす。

場所によって意識していることですが、

数を多く出せる場所『ボケる☆BBS』『ボケサービス』『投稿フォームがある個人採点方式』などでは、意識しないようにしています。

考えたら指が止まってしまうので、指の動き出すままに任せて書ききります、書ききったあとで少しだけ形を整えますが、基本的にはありのままの思いをそのままぶつける様な感じでボケます、その経験を重ねることで計算しているときの自分とは違うボケができたり、自分はこういうことを面白いと感じているんだという新たなる発見があります。できるだけ自由でありたいです。点数を取らなければならない場所では避けてしまう表現があって、それは大変もったいないことだと思ってます。何答でもしていいからこそ出せるものの中に宝石のようなボケがいくつも生まれます。そういったものに僕は愛情を感じております。

しかし、ゴミのようなボケもたくさん生まれますし、採点者にとってはゴミを投げつけられているようなものかもしれません、それは申し訳ないです。僕のエゴを押し付けています。なんというか感覚的には荒らしに近いと思います。『ボケサービス』に投稿するときなんかはゲボを吐かせてやる!くらいの気持ちでボケてます。

3分大喜利系の短い時間で決まる場所で意識してることは、

できるだけ文字数制限いっぱいにボケるようにしてます。そうでないボケも多々ありますが、3分大喜利で強いのはすべてを伝えきらないような短いボケなのかなと思うのですが、ならば僕は伝えすぎてる長いボケで勝負だ!てな感じでございます。

3分の投稿時間の中で言葉をいっぱい並べるには、すぐ書き始めてそのまま書き上げる必要があります。なので常日頃から考えてることがボケに反映されやすいので、日常で変なことを考えてるというか、変なことを考えてると思ったらいけないけど変なことを考えてるべきです。変な人って自分で変な人って思ってないですからね(思ってる変な人もいますね!間違えました!)。 まあそこまで日常で変人になってるわけでもないし、むしろかなり僕は常識人でいい人なんですけど、頭の中はくるくるさせてます。

調子のいいときは、ボケの中の人物に憑依してそいつがその答えを書いてるようなときもあります。で、書いたものを振り返って見てみると『うんこから咲く花』になってたりしたら万々歳です。意図的に『うんこから咲く花』にしようとしたものより、書いたものが自然にそうなってる方がかなり『うんこから咲く花』として正しい姿であると思うしいいボケなので嬉しいですね。 ただいつもそんな調子の良い状態でいられるわけもなく、だらだらやったり、短くシュッとしたボケに浮気したりしてますね。感覚で良いボケが出せる時間がどんどん短くなってきて老いを感じてます。感覚から理論に移籍する日が近いかもしれません。

投稿期間1週間あるような競技性の高い場所で意識してることは

今は『うんこから咲く花』になるようにボケてますが、本気で1位を目指していた時期があるので、そのころの意識してたものをここでは書こうと思います。 というかブログに残ってるのでそれを見ていただければより詳細にわかると思います。

意識というかもう全部書いてしまってます。 ざっくりまとめると
①2,3日で100個以上ボケる、とにかく数を出す。
②絶対無理なボケを捨てる
③可能性のあるボケを言葉や言い回しを変えて洗練させる
④できる限り客観視して、1位をとれそうなボケを選ぶ

です。意識していることというか『意識を高く持つ』ですね。

優勝するために出来うる限りのことをするだけです。 噂では『冬の鬼』さんは300ボケ出してたとか聞きましたし、『ぼけましておめでとうございます』のメジャー優勝を取るためにはみんなそれくらいのことはしていたのではないかと推測してます。ボケを考えるために海にいきましたからね、あの頃はみんな海でボケを考えてましたよ。 僕はこのやり方は4回分くらいしかできなくて、4回目に客観視を捨ててしまい、自分が面白いと思うものを選択してしまった結果、最下位とブービーでした。 自分がこのやりかたに向いてると思う人はやったらいいと思います、しんどいですけどかなりおすすめです。僕はたまたま優勝という結果が出ましたけど、対戦相手もいるので結果に繋がらないこともあると思います。しかしながらこの作業をやって得たものが短い時間しか使えない場所においても生きてると感じるのでやって良かったと思います。

客観視について考えたので追記します。どれだけ世界を正しく捉えられているかがかなり大事だと思います。

好きとか嫌いとか嫉妬や憧れや希望や絶望などで世界を歪めることなく、自分にとって都合の良い世界に改変したり、逆に都合が悪すぎる世界に改変したりせず、ありのままの世界をありのまま捉えることができれば、かなり投票を読めるようになるのではと思います。

とはいえ、世界は常に変化しており、完璧に読むのは不可能だと思います。不可能ですが、不可能なりに、どれだけ世界というか、この場合世界とは大喜利が行われている場所と参加者の投票傾向なんですけど、どれだけその世界をかなり正しらしく捉えられるか、だと思います。

世界は大袈裟に言い過ぎました、環境でいいです。『悠祐ゆっけ』さんはどの環境でも、ぼけおめでもボケサービスでもトップを取れるので、かなり正しい目を持っているんだなと思います。『坂本』さんに至っては自分が最強になるように環境を変えてしまってる節さえあります。

大喜利の中では自分の都合の良いように世界を改変できますけど、その世界の外側の現実世界に出たときに、自分の都合の良いように、或いは都合の悪いように改変しない。ということが客観視ではないかと思います。  
大喜利や創作に客観視が絶対に必要だとも思わないですが、歪んだエネルギーから何か生まれることもあるので。

長文を書くときに意識してること

結局そのとき書きたいことを書くのが一番やで!と思ってますけど、最近は「人生で経験してきたことを混ぜ込む」のがマイブームでございます。

短い回答でも思うのですが、これって何かのパクリなのでは?と考え出すと、赤ちゃんの頃からお母さんとかお父さんのパクリをやっていて、成長していくにつれてそれが絵本やアンパンマンや友達やコロコロコミックや週刊少年ジャンプや吉本新喜劇やセクシーコマンドー外伝すごいよ!!マサルさんや学校教育や爆笑オンエアバトルや歴史小説や、先輩や幻想水滸伝2やオールザッツ漫才や火の鳥やネット大喜利やー――――になっていって、面白いと思うものや周りの人間から影響を受けていて、それはパクリとも言えて、本当に何の影響も受けずに自分で生み出したものって殆ど無いと思うんです。
何が言いたいのかっていうと、できるだけパクリじゃないものをやりたいけど完全には不可能、じゃあどうしよう?ってことです。

大喜利から大喜利のボケをパクるのは、かなりパクリ度が高いです。その中でも『丸パクリ』とか『意図せずやってた』とか『システムだけパクリ』とか『過去の自分のウケたものからパクリ』とかあって、『システムだけパクリ』や『過去の自分のウケたものからパクリ』なんかはむしろ大喜利についてかなり研究している。勉強家だ。という好意的なとらえ方が出来ますし。それでいいんだろうな、とも思ってます。それではよくない、ともたまに思いますが。

映画や小説や漫画からパクるのは、オマージュとか呼ばれたりパクリですけどパクリではなかったりします。そして人生で体験したことは被っていたとしてもパクリではないと思います。 というわけで長くなりましたが、人生経験を混ぜ込むことによってかなりオリジナル度の高い長文になるので良いじゃん!!ということでマイブームとなり、意識していることとなっております。

あとは、出来るだけ短く書くことも大事だと思っておりまして、必要なことまで削ってはいけませんけど、必要でない箇所は可能な限りカットするのが大事だと思ってます。基本的に長いと読む気が失せますし、読んでいて少しでも面白くないとこ、ダレてるとこがあったらそこで読んでくれなくなると思ってます。なので面白さに必要な箇所以外は書かないことが肝要だと意識してます。

↑の文章でいうと、 『自分の人生を混ぜ込むことを意識してます。オリジナリティがでるので』 だけで十分伝わると思いますし、パクリの件は完全に要らない部分なのでカットしていいと思います。せっかく読んでくれたのにすいません!

下ネタについて意識していることなんですが

まず『下ネタだから面白い』であるとか、『下ネタだから面白くない』は間違いだと僕は考えておりまして、『面白いことを考えたらそれがたまたま下ネタだった』が下ネタというか面白さに対しての正しい向き合い方だと思います。(『悪意のある笑い』などにも同じことが言えます)

面白いが先に来て、後からそれが下ネタに分類される、が正しいと考えてます。面白さを追い求めた結果辿り着いたのが下ネタだったらそれは純粋なことで、このように在りたいと僕は考えております。

顔や背景のわからないネット大喜利では、↑の考え方で問題なくて、下ネタはただの下ネタとして評価されます。舞台に出て顔や背景を公開して下ネタを言う場合、下ネタ以外の要素が多く乗ってしまいます。

ゲスさを前面に押し出した下ネタを言う場合は日頃からゲスくてなんの問題もないと思われますが、僕はチンポに対して性的なゲスさよりも形状の面白さであるとか生命の神秘であるとかの面白さを表現したいと考えており、下ネタ=ゲスみたいな構図にされてしまっては伝えたい面白さが変わってしまうので、日頃からチンポついてませんよー、みたいな顔をしつつ、チンコ発言のあとはなるべく凛とした顔をするなどし、チンチンが持つ面白さを操作しようと心がけております。しかしながら世間はそんなに甘くなく、世界は偏見や差別に満ち溢れており、各々の都合のいい解釈でちんぽを理解されてしまうので、誤解されるのを恐れるならば無闇にちんこを振りかざすべきではないでしょう。

それとですね、ちんこやうんこはそれ自身がすでに面白く、手軽に面白さを生み出せてしまう、というのはよく言ったもので、ちんこやうんこの面白さを自分自身の面白さだと勘違いをしないように意識せねばなりません。ただ僕は面白さの最大値を出したいので、ちんぽやうんこを禁止するという選択は取りません、ちんこやうんこに頼ってるときは悪い状態で、ちんこやうんこを引き出せてるときは良い状態ですね。今自分がどういう状態でうんちんこを扱っているか、ちんうんこだよりになってしまっているのならしばらく封印するなど対策をすべきかもしれません。ただやはり最大の面白さを叩き出すうえで、選択の幅を狭めるのは悪手ではないかと思うので、己を知り、己を見つめることでそこを乗り越えていきたい、と意識したいです。

Q4.あなたのマイベストボケを教えてください


【お題】俺、大喜利フェスで優勝したら○○○んだ!

俺、大喜利フェスで優勝したらビラビラ飛行隊を復活させます!~ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=>┼○ ~ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=>┼○ ~ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=>┼○ ~ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=>┼○ ~ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=>┼○
新人QPさん見てますかー!あなたのビラビラ飛行隊が名人維新の空を飛んでますよ! iPhone持ってますかー!iPhoneで見ないとビラビラ飛行隊が改行されちゃうのでパソコンで見ずにiPhoneで見てください!mixiの全盛期にQPさんとマイミクだったとき、大喜利のmixiとプライベートのmixiをわけてなかった僕も悪いんですが、僕の日記に「よろ膣~」とか「まんこピッピー」とかコメントいただいたのあれ最悪でした!小中学校からの友達やちょっと好きだった女の子とかも見てたのに! (>_<)ヽナケルゼェ また一緒に大喜利したいです!!QPさんの名前出しといて負けるわけにはいかない!うおおおおおお!!絶対に優勝するんだ!

主戦場対抗大喜利フェス2019 決勝戦

ここまで長文のみで勝ち進んでの決勝だったのですが、僕には選択肢が2つありました。
①これまでどおり長文で挑む
②短いボケで優勝を狙う

の2つです。ただこれまで長文で挑んだ経験則として、穴埋めでは優勝できないということがわかってました。なぜならば大喜利名人維新の穴埋めは改行できないように設定されており、見づらいからです。シンプルですがかなり致命的でした。大会が進むにつれて長文での戦い方がわかってきて、本気で挑めば上位が取れる自信があったのですが、穴埋めでは戦えないなと、思ってしまいました。

なので実際の選択肢は
①長文でアホをやって華々しく散る
②短いボケで優勝を狙う

でした。
かなり葛藤しました。大きな大会ですし、タイトルというものも獲ってみたい、すごい人しか残ってないけど、短いボケならチャンスはある。最後の最後に短いボケで優勝したらそれはそれでかっこいいのでは?とも思いました。しかしながら長文でアホをやって華々しく散ることを選びました。なぜかというとアホをやりたくなったからです。ネタボケライフの代表として主戦場を選択したからです。ネタボケライフはレートを狙う強い人ももちろんいるんですけど、体全体でアホをやるアホの温床でもあったからです。僕が大好きなネタボケライフはそういうアホの温床のようなネタボケライフでした

ネタボケライフの代表として体全体で無理矢理笑わせてきたアホを代表してネタボケライフをやりたい!と思いました。そんなことを考え出すと自然と新人QPさんの顔とビラビラ飛行隊が浮かんできました。実際にお会いしたこともあるから許してくださるだろうというのもありますが、一度見ると脳に無理矢理刻みこまれる強烈な飛行隊を、本当に空に飛ばしてみたくなりました。なのでそれを書きました。結局改行できないことに苦労しましたが、このボケをできたことに微塵も悔いはありません。(嘘です、マイミクのことをマラミクと呼んでたことを後から思い出して、それは書くべきだったなと後悔しました)

しかも誰が伝えてくれたかはわからないんですけど、QPさんが復活してくださって、ご自身でビラビラ飛行隊を飛ばしていて、それを見たときは、「このために僕の人生はあった」と錯覚しました。とても嬉しかったです。QPさんお身体を大事にしつつたまに気が向いたらまたビラビラ飛行隊を空に飛ばしてください。

【お題】「ここの風俗店、だからこんなに安いのかあ」何があった?

大きな一つのちんこが中央にあって、それを全員のちんことしているが、感覚が繋がってるでもなく、女の人が何かしてくれるわけでもなく、全員でちんこを見て、自分のちんこと重ねて、シコるでもなく、シコってくれるでもなく、サイケデリックな音楽が流れるでもなく、アロマが焚かれてるでもなく、他の人のちんこを見るでもなく、ただ中央のちんこを見て、それが全員のちんこであるとしており、そしてそれに疑問を抱いてもよく、否定するのも自由だし、その否定をさらに否定してもよく、またそれを仲裁してもいい、つまりただ中央にみんなのちんこと呼ばれるものがあるだけで、何も起こらないし、何かを起こそうとしてもいいし、何か起こそうとするものに対し拒否してもいいし、ちんこがあるということ以外は公園の噴水と大して違いはないので、鳩だと、己を鳩だと、己は鳩であると、己は鳩ではあるまいかと、そういう気分になるのだが、それならばこのちんこはいったい何なのだと思うのであります

ネタボケライフ第2140回

今まで出会ったことのある人間で一番徳が高いと思っている人物は『生命の輝き』さんなのですが、尊敬する生命の輝きさんに褒めて頂き大変自信になりました。

生命さんはこのボケに老荘思想を感じたそうです。僕は老荘思想を学んだことはないのですが、古代中国が舞台の歴史小説をよく読んでおりまして、身体に染み込んでいたものがボケとして出てきてくれたのかと嬉しくなりました。決して老荘思想をやってやろうと思ってのことではなく自分の身体の中に取り入れてきたたくさんの面白いと思うものが血液のように流れて出どころが分からなくなるまで混じりあい、それが指の動くままほとんど調整すらせずに出てきてくれたので嬉しいことだなと思います。では今度から意識的に老荘思想でボケていくか、というのも違うので、またなんらかの形で現れてくれたらなと思ってます。 余談かもしれませんが、このボケを漫才にしました。10年そこそこ芸人をやりましたけど、この漫才をすることが出来たから芸人辞めてもいいかな、と思ってしまった漫才でもあります。辞めた理由ではないですが、もういいんだよと背中をさすってくれたような漫才になりました。それくらい思い入れのあるボケです。

【お題】犬人(いぬじん)が最近話した言葉

「チェー!!!!」(顔を隠す為に始めた剣道を本気で取り組むようになった)

大喜利プラス 第80029回

これは理想的なボケができたなと印象に残っております。 『「チェー!!!!」』の部分が『うんこ』になっており、 『本気で取り組むようになった」の部分が『咲く花』になっております。 チェーがうんこというのは、感覚的な話で恐縮なのですが、アホだからです。 アホもうんこに含めていいと思ってます。なぜならばうんこはアホだからです。

『チェー!!!!』←仲間→『アホ』←仲間→『うんこ』

今見返して思うのは、花ではなく、『咲く花』になっているのがいいですね。正確に言うと『これから咲こうとしている花』ですね、それは本当に素晴らしいことです。彼(犬人)はもう顔を隠す必要すらなくなっているはずです。過去を乗り越え、生きる指針を見つけたのです。チェー!!!! うんこと咲く花が自然に混じり合ったお気に入りのボケです。

【お題】女子を家に誘うときの定番は、 「ウチ犬飼ってるけど見に来ない?」ですが、 交際経験ゼロのブス山君のヘタクソ過ぎる誘い文句とは?

ちんちん見に来ない?

Twitter内Ups大喜利ライブ9問目

川嵜でし太』さんという大阪で活躍してる芸人がいまして、その方主催の大喜利ライブがコロナ禍でできなくなったときに、Twitter上で開催してた大喜利の企画で出したボケです。

その頃の僕はほとんど、足し算の長いボケしかしてなかったんですけど、かなり珍しく引き算のボケをしたので印象に残ってます。まず『ちんちん見に来ない?』を思いつきました、さあこれにどんな気持ち悪いことを足していこうか、と考えたんですけど、どう考えてもシンプルな『ちんちん見に来ない?』が一番面白な、と感じ、勇気を出して味付け無しで投稿してみたところ一位になったので、間違いじゃなかったんだと嬉しくなりました。

自分の理想の形ではないですが、大喜利をしたな!という気分になりました。僕こういうのも出来るんです!まあ結局ちんちんなんですけど。 余談ですが、Twitter内Ups大喜利ライブは参加者が、『芸人』『生大喜利メインの人』『ネット大喜利メインの人』と色んな層の人がいて面白いなと思いました。黒船来航です。未知の大喜利文明が入ってきます。文明開化です。

【お題】金魚すくいがスポーツになったら、どんな事が起こりそう?

キラキラ光る撒き餌ゲロを吐くまでして欲しかった金メダルだったが、首にかけた瞬間恥ずかしさに包まれ慚愧ゲロを吐いてしまった

ぼけましておめでとうございます メジャーリーグ第243戦

このボケは前述のぼけおめを本気で取り組んでいた頃のボケで、本気で1位を狙ったんですが、最下位になってしまったボケです。ベストボケに選ぶのはどうかと思いましたが、100ボケして選別してさらに洗練させたうえで、ゲロが2回出てくるボケを選んでしまったほど思いの強いボケですので選ばさせていただきました。

冷静に考えるとゲロが2回出て1位になんてなれるわけないんですけど、振り返って見たときに1位を取ったボケより笑ってしまいます。  
だらだら長いわりに伝わりづらいし、汚いし、よくわからないゲロが2回出てくるので最下位も納得ですが、こいつ良いところもあるんです。

撒き餌ゲロって何かというと、ズルなんですよ。ドーピングみたいなもんで、スポーツ選手として一番やってはいけないことなんです。もしかしたらルールブックにはまだ明記されてない新しい戦法なのかもしれないですけど、正々堂々という行為ではないはずです。  

でキラキラ光るってのがよくわからないんですけど、これは瞬間的に「そうだゲロを吐こう!」と思っての行為ではなくて、事前に「明日は絶対に勝ちたいからゲロを吐こう、ゲロは綺麗なほうが金魚が集まってくるはず」と計画している計画的ゲロなんです。

集めなくてもかなり金魚いるはずなのにアホです。で金メダルを取っている、すごいです。元々実力があるのがわかります。でも首にかけた瞬間、慚愧の念が押し寄せゲロを吐いてしまってます。計画的にズルをしたのに後悔からゲロを吐いてます。悪人になりきれてない人です。でも心の弱さと勝利への渇望からゲロを吐いてしまい、そのためにまたゲロを吐いてしまう。別のゲロを吐いてるんです。面白いと思いませんか?思わない人もいっぱいいると思います。そもそも投票するときにそこまで補足して投票してくれません。なのでしかたありません。ですが僕はこのボケをどうしても愛してしまってます。僕が愛してやらないとだれが愛しますかこの子を、僕のマイベストボケは僕が決めます。

【お題】最高の看護師は手術中執刀医にメスを渡す、汗をふく以外にこんなこともする

 リーインはそれが初めてかのようにメスを渡す、もう何度も経験があるのに辿々しく頬を上気させながら渡してくる。
「いつもそんななのか?」
と聞くと
「あなたとの手術は緊張する」
と言う。
「他の執刀医の時は緊張しないのか?」
と聞くと
「緊張しない、あなただけ」 と言う。  

 リーインは離婚歴がある。元夫の実家で元夫の両親と幼い息子と暮らしている。私に媚を売るのは元夫の両親の家から抜け出し息子と幸せに暮らしたいからに違いない、それが母というものだし女というものだろう、それを否定する気はないし私はそれを可愛いと思う、彼女の思惑通り庇護欲をそそられているのが心地良くもある。  

 リーインはライチが好きだ、自分のためにライチを買う、家では食べない、休憩中に詰所で食べる。他の看護師が
「一粒ちょうだい」
と手を伸ばすと
「イヤイヤ、全部私の」 と懸命に首を振り、ライチを抱きかかえるように守る。  
可愛い。  

 私の精通は小学5年生だった。その頃の私は歴史小説を読むことがステータスだと思っていた。クラスメイトが漫画や児童文学を読むなかで司馬遼太郎や吉川英治を読むことで優越感に浸っていた。  
 そのくせ性の話題が苦手だった、友達が桂正和の漫画を公園に持ってきて読んでいるのを見て、
「ブランコしてくる」 と興味が無い風を装ってI”sを囲む輪から離れた。  
 私が堂々と読めるエロ本は歴史小説の中のエロいページだった、あまりよく分からない記述が多かったが少しずつ理解していった。
 井上靖の楊貴妃伝を読んだ。講談社文庫である。27ページをめくって28ページを読み、そのあと27ページに戻って27ページを読み、再び28ページを読んだ。その夜、楊貴妃の夢を見た。楊貴妃は上半身が裸で下半身は薄い絹に包まれていた。台の上にあるライチを摘んで食べた。私の股間は急激に熱くなり、おねしょをした!と思い起きた。おねしょではなかったがパンツは汚れていた。それが私の精通だった。  

 次の射精が私の最後の射精になった。  
 夢精してからの私は常に怯えていた、とてもいけないことをしたような気になって夜眠るのが怖かった。何日もモヤモヤしたまま過ごした。高熱が出た。40℃を超えた。混濁した意識で見るものは楊貴妃の裸だった。今度は下半身も裸だった。陰部は見たことがないためツルツルだった。楊貴妃は台の上のライチを摘んだ、私の睾丸は破裂しそうだった。楊貴妃がライチを舌の上に乗せたところで睾丸からどろどろに濁った精子と血液と膿が混じったものが出た。  
 熱は引いたが、私は精子を作る機能を失った。私の最初の女は楊貴妃で最後の女も楊貴妃だった。    

 私は健全な青少年が恋や手淫に明け暮れる時間を勉強にあてていたら医者になっていた。医者になる過程で、精子やエロいことや欲望があることがなんら恥ずべきことではないことを知った。  
 性欲に関しては手遅れだったが、なんらかの欲望を自分のために満たしてやりたいと考えるようになった。後宮で働くため男性の機能を切除した宦官は私と同じような傾向が現れるらしい、権力欲などに溺れ国を滅ぼす原因にもなる、三国志の黄巾の乱の原因も宦官の跋扈である。  
 男性ホルモンの低下により私の体毛は薄く、女のような顔をしていたため私はモテた。寄ってきた女が私の為にどこまでするのかを観察して支配欲を満たした。だがすぐに飽きた。心の底から満たされることはなかった。  

 そんななかリーインと出会った。リーインは注射が下手だったり、入院患者と喧嘩して泣いたりしていた。愚かな女だなと思ったがどういうわけか惹かれるものを感じた。ある日、ライチを食べるのを目撃した瞬間確信に変わった。というか勃起していた。空っぽのはずの睾丸が脈動するのを感じた。トイレに入り目で確認したところふにゃふにゃなままである。幻肢痛か!と理解した。戦場で腕を失った男が腕があるかのように腕がある位置が痛みだすことがあるという。脳が腕の痛みを作り出しているのだ。それと同じことが睾丸で起きた、と推測する。私は嬉しかった。失われた性欲が戻ったのだ。肉体の機能としては損失したままであるが、脳内で性欲が戻ったのである。

 私はリーインを観察することが増えた。ライチを買い与えることもした。リーインはライチをとても美味しそうに食べる。私の性欲の対象はきっとライチを美味しそうに食べる女なのだ。夢の中の楊貴妃も美味しそうにライチを食べていた。
 
 リーインの元夫がバイク事故で運ばれてきた。リーインはよく「ひねり殺してやりたい」と言っていたが、実際に死にかけているのを見たらどうだろうか、 「無理ならやらなくていいぞ」
と言ったが
「私はプロ、治してからひねり殺す」
と言った。平気そうだ。  
 手術室に入る前、リーインは何かゴソゴソした。  

 太腿にメスを入れた。神経と神経を繋ぎなおす手術である。長い戦いになる。リーインを見た。リーインはマスクを少し下にずらし、隠し持っていたライチを舌の上に乗せた。私は一瞬で勃起し小学5年生から溜め続けた精子をリーインの舌の上のライチに放出した。5分間射精が止まらなかった。リーインは苦そうに顔をしかめたのでもしかしたらリーインには見えていたのかもしれない。 

大喜利名人維新 第6回 4×1大喜利リレー 第4走者

これはマイベスト長文ですね、他にも思い入れのある長文はいっぱいありますがベストを選ぶならこれになります。

これは企画上、リレーの第4走者ということもあって投稿期間がかなり長かったことを覚えています。それでじっくり考える時間があったのでかなり納得のいく長文を書くことができました。 メモを見返すと、リーインという女性がライチを食べることを結構序盤に思いついていることがわかりました。そのリーインという女性が複数のボケの中でいろんな表情を見せてくれたので、人物像が鮮明になっていき、どうせなら書いてみるかと長文になったのだと思います。

そしてもう一人の登場人物である執刀医ですが、これは明らかに僕が混ざってます。長文には自分の人生を混ぜ込むことを意識しているといいましたが、この執刀医はかなり僕の人生に影響を受けています。必然的にそうなるお題だったのかもしれませんけど。

具体的にどこが僕かといいますと、小学生ながら歴史小説を読んで少し優越感を感じていたところ。性の話題が苦手で避けていたところ。友達が桂正和を読んでいたところなどです。団地で遊んだとき倉庫みたいなところにおそらく廃品回収用のジャンプがあったんですけど、早熟な友達がI”sを読んでいたのを目撃したのですが、いじったり指摘したりせず、ふーんと流したけどなんだか胸がザワザワしたのを思い出して入れ込みました。

あとは歴史小説のエロいページもそうですね。井上靖は『敦煌』は読んだのですが楊貴妃は前半くらいしか読んでません。司馬遼太郎の『功名が辻』は中学生の僕にはエロ過ぎました。涼しい顔をしながらエロいページを往復して読んでいました。喋り過ぎました。本来の僕は性の話題は苦手だったんです。本当です。

とにかく人生を入れ込むことでかなりオリジナリティのある良いボケができると思っており、これはかなり満足いく出来でした。量産はもうできないと思いますが、また書きたくなったら書かせてもらいます

Q5.あなたが好きなボケを教えてください(複数可)(理由も教えてください)


【お題】『ソファーが予想よりふかふかでうわぁとなる』『階段がもう1段あると思ってうわぁとなる』他にもこんなことで『うわぁ』となります

あさ起きたら肛門がなくなってて探したけど見つからないからとりあえずテレビつけてあさイチ観てたらイノッチの眉間に肛門みたいの出来てるから、ん?て思って見てるうちに便意もよおしてきたからおもいきりきばってみたらイノッチの眉間の穴からブバッて糞が飛び散ったからあれ俺の肛門だー!返してー!って思ったけどそれから毎晩肛門を舐められたり指入れられたりする感覚があって瀬戸朝香ー!うわぁ!ってなる

(おかやまさん)

ネタボケライフ第1633回

おかやまさんは、頭を狂わせて考える大喜利のトップの方だと思います、ボケを漁ると↑これでもまだマイルドなボケでした。狂わせてるのではなくて、本物の可能性すらあります。ただ狂い過ぎてて『倫理観』が笑うことを妨げてしまうボケも多いので、このイノッチはアホで安心して大笑いできます。おかやまさんのネタボケを漁って自分の倫理観がどこまで笑うことを許容するのかみなさんもお試しください。

【お題】「 さくらももこ 、 おじいちゃん 」 以上2つのワードを使って一文を作って下さい。」

寝ているおじいちゃんの体を拭いた後、すぐ横に置いてある青いバケツにタオルを投げ捨ててテレビのある部屋に戻るさくらももこ

(神聖な大木さん)

ボケクエスト3  決勝リーグ1回戦 グループA

これはボケクエなのでチーム戦で、会議オッケーだったのでファミレスで見せてもらったんですけど、神聖な大木史上一番神聖な大木だ!と一目見た瞬間吸い込まれたので「絶対にこれを出してください」と言いました。

この描写力どうですか?大喜利って結構言わない文化があると思ってるんですけど、全部描写してしまってます。青いバケツってめちゃくちゃ仕事用のバケツだと思うんです、最初は愛を持っておじいちゃんの身体を拭いてたはずなんですけど、いつのまにか作業になって無感情で処理するようになっていく、チームメイトの『生命の輝き』さんは生命が輝きを放つことをテーマとした大喜利をやっていましたが、その逆の、生命から輝きが失われていくような冷たいボケで唸らされました。

【お題】人気ゲーム「ドラゴンクエストⅧ」の サブタイトルを決める際 「空と海と大地と呪われし姫君」と最後まで争って、 倫理上結局使われなかったコピーを教えて下さい。

僕の僕の僕のとらわれし上履き

(師匠さん)

森山直太朗「サーメのひ〜だ〜り〜〜 サーメのひ〜だ〜り〜〜には」

(鰤照さん)

ネタボケライフ第1927回

ガクヅケの船引君とは前述の『お笑いの世界へ』で出会ったのですが、僕が初投稿した頃には既に、天才中学生として名を馳せておりました。『師匠』『鰤照』のハンドルネームで投稿してました。どちらも『ししょう』と読みます。

上履きが隠されるというのは有名なあるあるですが、『僕の僕の僕の』は誰にでも出来ることでは無いと思います。それを年下の中学生がやったことに衝撃を受けたことを覚えています。年下で面白いやつがいるなんてその頃は知らなかったのですが、初めてガツンと思い知らされました。今でこそ年下の面白い人なんてめちゃくちゃいますけど、初めてこいつには勝てないと思ったのが船引君でした。

サメの左はもう既に船引君が芸人になっていた頃の投稿ですかね。今でも森山直太朗の夏の終わりが流れる度に、サメの左を口ずさんでしまいます。ガクヅケのネタを見た事がある人は、このサメの左を見ると、ガクヅケのコントだ!と思うのではないでしょうか、面白いと思うことが一貫していて積み重ねていくと素晴らしいものができるのだなと感心してしまいます。元の森山直太朗の曲調も相まってなんとなくノスタルジーな気分になるボケです。

パン

(普通マンさん)

ネタボケライフ 第971回

普通マンさんは、お題に対して延々と普通な事を言うという、存在自体でボケているひとです。なので、このボケ自体が面白いというよりは、普通マンさんが積み重ねてきたボケの羅列でめちゃくちゃ面白くなっているというボケです。気分によっては何が面白いねんこんなもん、とも思いますが、自分の状態によっては、大爆笑するボケになってます。皆さんはネタボケライフの最下位のボケを見たことがありますか?なんでこれが最下位なんだと思うボケもあれば、これは最下位で当然だなというボケもあります。スクロールしていって最下位を見ると、普通マンという名前で普通なことが書いてあったらどうでしょう?笑ってしまいませんか?何度かその経験を繰り返すと、普通マンさんはどんなボケをしているのだろう?と調べることになります。そして普通マンさんのボケを見てみると、お題に対して全部普通なことが答えてあって、それがいっぱいあったらどうでしょう?この体験をあなたにも味わって欲しいです。

【お題】「絶対上手くいかないだろ…」と思った絵描き歌の歌い出し

ハヌマーンっていう猿の神様がいて
僕らが精通した日
体重と同じ重さだけの林檎を送ってくる
そしたら僕らは拐われて
新しいハヌマーンになるまで林檎の木を育てる♪

(ナイキさん)

ネタボケライフ第2377回

まず絵描き歌が上手くいくとかいかないの話ではないですね、なんの絵を描けばいいのかわかりません。ハヌマーンを調べると猿の神様であることは確かなようですけど、そのあとのエピソードがまったく関係ないです、でもなんとなく田舎の民俗信仰みたいなものを想起させられます、大人になるための通過儀礼のようでもあるし、子供一人を山の神に生贄にささげるような場面にも見えます。最悪なのが、とってつけたような♪マークです。これをつけることで無理矢理絵描き歌であることを成立させてお題に沿ってますよアピールをしているようにも感じます。大喜利をナメています。めちゃくちゃ面白かったです。僕も大喜利に対してもっとナメていかないとなと思いました。

「9回裏3-0 ツーアウトランナー満塁 ピッチャーは今大会最年少のマンタイプS10451 バッターは代わって4番の三谷、甲子園決勝戦はアルミヶ丘高校vs人類高校をお送りしております。」

なんだこのラーメンは メンマで完全に覆われているじゃないか そんなものに食欲はわかないのだが

「人類高校としてはどうすれば良いでしょうか、解説のギガアシモさん」
「そうですね、マンタイプSシリーズは地球上の人間の数を12人にまで減らした殺戮兵器ですからね、いくら監督が人類軍最強の将軍だとはいえ高校生9人が相手するのは厳しいんじゃないかと思います」
「となるとやはりなすすべ無しと」
「しかしね、マンタイプS10451はここまでこの試合で10回のフォアボールを出すなど制球に不安があります。運さえ良ければ人類高校にもまだチャンスはあるかと」

俺はラーメンを食いに来たんだ、メンマを食いに来たわけじゃないぞ ふざけやがって
「10451が1球目を投げました ストライク 球速は1200?q/hのストレートです」
「ギリギリ音速を超えていませんね 肩部ジョイントに緩みがでているのでしょうか」
「三谷泣いています 男泣きです」
「2球目 ストライク 95km/hのチェンジアップです」
「緩急がすごいですね 三谷も泣いています」
「さあ人類高校一気に追い込まれました 苦しい展開となりましたがギガアシモさんどうでしょう」
「まあ人間の限界なんじゃないですかね、ここまでよく頑張ったと思いますよ」

おいオヤジ、なんだこのふざけたメンマは お前の店では客にラーメンを食わせないのか?は?おい何だその態度は?

「ここでたまらず人類高校タイムアウトです みんな泣いてますね。解説のギガアシモさん」
「そりゃ人類にしたら泣きたくなるんじゃないですかね、この試合で人類が負けたら衛星コロニーも全て破壊されるという約束なので。我々ロボットからしたら他人事、いやヒトごとですが、当事者からしたらたまったもんじゃないでしょう」
「ここで無情にもタイムアウト終了、次がヒトという種の長い長い歴史において最後の打席になるかもしれません」

あ?文句あるなら食うな?ああそうしてもらうね、こんなメンマだらけのラーメン誰が食うってんだ。オラッ!全部ぶちまけてやったぜ、気味がいいや 床はてめえで掃除しろよクソジジイ じゃあな

「さあ10451が最後の1球を放ろうとしています。三谷は泣いていますね」
「そうですね、今度のピッチングはストレートなのか、チェンジアップなのか、彼の脳では予測できないでしょう」
「さあ10451 ゆっくりとモーションに入って… 投げああっと!! なんでしょうこれは、空から巨大な何かが降ってきました!10451はその下敷きになって破壊されたようです!!」
「これはメンマですね それも巨大なメンマです」
「なんということでしょう!球場に次々とメンマが、いや世界中に次々とメンマが降り注いでいます!!」
「ブルペンに待機していた抑えのピッチャーたちも破壊されたようですね」
「この場合試合はどのようになるのでしょうか、ギガアシモさん」
「銀河野球規則第10条22項より、『災害によって全てのピッチャーが再起不能になった場合、それ以降の投球は全てフォアボールとして扱う』 つまり人類高校の勝利です」
「この試合、なんと人類高校が勝利、人類の勝利です!突然の巨大メンマというアクシデントから、人類高校は一縷の望みをその手に収めました!!!」
「これは人類史にもロボット史にも残る劇的な一戦になりましたよ 今後の人間の悪あがきにも期待ですね」

人類高校が勝利したとのニュースによって、残存するすべての人間、つまり衛星コロニー上にいる493人と地球上にいる12人は大いに喜んだ。これがたとえ束の間の勝利だとしても、人類は暇を持て余したマザーコンピューターの戯れによって生かされているだけだとしても、この勝利は生き延びている人々の心に一筋の光を与えたのだ。脳以外冬眠している衛星コロニー上の493人は仮想空間上で笑顔のスタンプを送信しあい、人類高校野球部員達は監督である将軍を中心に10人で抱き合い、残りの地球住民、つまりモンゴルの草原に隠遁しているニックとジェニファーは、ラジオから聞こえてくる勝利の事実に何度も何度も飛び跳ねて喜び、その後テントすれすれに降ってきた巨大メンマの方に目をやって、また何週間か食いつなげると安堵したのだった。

(ハシリドコロさん)

大喜利名人維新 第6回半喜利

ハシリドコロさんとは後にチームを組むことになるのですが、このボケが面白過ぎたので注目するようになりました。東海杯という名古屋で開催されていた生大喜利の大会でたまたま隣の席に座ったので、「メンマのボケめちゃくちゃ面白かったです」と声をかけさせていただきました。(関西と関東から集まりやすい東海杯の復活待ってます)

それは置いといて、長文はもっと色々やっていいんだなと学ばせてもらったボケでもあります。二つの場面が交互に進んでいき、最後にそれが交差することで物語がクライマックスを迎える、小説や映画でいくつか見た覚えがありますが、大喜利ではまだまだ未開発の土地が残っているのかもしれないと思わされました。 が、それよりも内容がアホなのがめちゃくちゃ良いです!賢い人が全力でアホをやってくれる。これがハシリドコロさんの魅力だと思ってます。実際日本でもトップクラスに賢い人なんじゃないかと思うくらい賢い人なんですけど、その人の頭脳が『日本を良くする』であるとか『社会に貢献する』みたいなものに使われずに、『それ以降の投球は全てフォアボールにする。という規則にすれば人類を勝利させることができるな』みたいなことに使われているのが最高です。

【お題】「全日本ネガティブ思考大会」の優勝者が、 優勝のスピーチで放ったネガティブな一言とは?

冷蔵庫の中がヒヨコだらけになってたら恐いので帰ります

(新人QPさん)

ネタボケライフ 第808回

このボケ自体がめちゃくちゃ気に入ってるということではないです。QPさんが、下ネタじゃなくて1位だから気に入ってます。

普段下ネタしか言わないQPさんが、罰ゲームで下ネタを禁止されてしまうという珍事がありまして、そしてその下ネタでない解答で1位を取ってしまうという大変かっこいい出来事に笑ってしまいます。下ネタを封印すれば毎回1位が取れるのかと言われると、決してそうではないと思うのですが、何十投稿して一回取れるかとかだと思うのですけど、それを一回きりしかない下ネタではない回答で1位になってしまうという素敵さに今でも笑ってしまいます。かっこいいです。

【お題】サスペンスドラマの冒頭でこいつが犯人だな、と思った理由

(※回答の表記が崩れてしまうため右下のリンクからご確認ください。)

(ペニ森さん)

ネタボケライフ 第1747回

過去と現在で大喜利は進化していってるのか?を考えると、かなり進化していってると僕は思うんですけど、それは正統派?の大喜利の進化であってこういった圧倒的破壊力のボケは進化してないどころかあまり見かけないような気がします。AAを使ったネット大喜利における絵回答ってまだまだ発展の余地があったと思うんですけど、できる人が少ないためか、ペニ森さんのチャカ崎を超えられないと思ってしまうためかほとんど見ないですね。(スマホで見ると絵が潰れちゃうのが大きな原因かも)ですがもっとあってもいいと思います。チャカ崎がネット大喜利における絵回答の最高傑作だと思ってるんですが、超えるボケが現れて欲しいです。

【お題】こいつ絶対道に迷ったな、と分かるガイドの言動

越前敦賀の平野に織田の大軍をみて、越前朝倉衆は仰天した。
織田軍の軍装のまばゆいばかりの美しさに「天兵か」と驚いたのである。

手筒城などは一瞬で落ちた。この織田軍の軍様を見ただけで、朝倉兵の戦意は萎えてしまったに違いない。次は敦賀平野の本城・金ヶ崎である。  

 信長「そちは金ヶ崎を知っておるな。地図を描け」

信長は光秀を呼んで、言った。彼は朝倉家の旧臣である。やむなく、従軍の絵師から紙とえのぐを借りてすばやく描いた。すばやさを常に信長は要求した。  

 信長「そちにすれば旧主家を討つことになる。どんな気分だ」  
 光秀「別段の愛憎はござりませぬ」
 信長「憎くも可愛くもないとは、酢でも酒でもなく、水のような気持ちか」  
 光秀「はい、水のような」

と、光秀は言わざるをえない。そんな心境など人間にはありえぬではないか。光秀にとって越前の山河は流浪時代の思い出深い地であり、しかもこの時期、朝倉家の米塩をもらって妻子の口を養ってきたのである。  
 信長「気持ちいいのかい?」  
 光秀「は?」  
 信長「気持ちいいのかい?」  
 光秀「・・・き、気持ちようございます」  
 信長「ハゲは黙ってり!!」  
 光秀(殺してやる)

翌日、金ヶ崎を攻めるべく最前線に立った光秀は、すっかり道を忘れてしまっていた。  
 光秀「殿。道を忘れたでござる」  
 信長「仕方ないね」

後年、織田軍が武田方の属城を撃破しつつ諏訪に入ったとき、信長は法華寺という寺を本営とした。それまで諏訪は武田の属領であったが、土地の地侍は勝頼を裏切って織田方につき、信長に会釈を賜るべくぞくぞくと集まっていた。
光秀はこの壮観を見、思わず言った。  
 光秀「我らも多年、知恵をしぼり、勇をふるった骨折りの甲斐、今こそあったというものよ」

この光秀の述壊を聞いていた信長はにわかに立ち上がった。  
 信長「十兵衛ッ!もう一度言え、おのれが」 と、光秀の首筋をつかんだ。  

 信長「おのれが、テメェ、道忘れてたじゃねーか、この野郎!」

信長は光秀を押し倒し、高欄の欄干にその頭を打ち付けた。  
 信長「おのれがいつ、どこで骨を折り、武辺を働いたか。言えるなら言え!」

信長はさらに欄干にその頭を打ち、また離しては打ち続けた。

 信長「言えぃ!まんこぴっぴーって言え!!」
 光秀(イカれてやがる)

目がくらみ衣紋がくずれたが、しかし耐えた。耐えられぬのは衆人のなかでこれほどの目にあわされる屈辱である。  

 信長「言えぃ、光秀!言えや!!」  
 光秀「・・・ま、まんこぴっぴーッ!」  
 信長「よっしゃー!!」

(ホークカンパイラガーさん)

ネタボケライフ 第1136回

このボケは僕の憧れですね。こんな長文を書きたいです。冒頭の「天兵か」で心を掴まれます。明らかに歴史小説を引用してると思われるのですが、かっこいいものはかっこいいです。司馬遼太郎あたりでしょうか、読んだことがあるような気もするのですが読んでないかもしれません。

引用元は、明智光秀が信長に対して、不信感を持つ場面と、強烈に恨みを持つ場面ですね。これにより本能寺の変が必然の行動になるという、光秀の心境が変化する様子を追体験させられる名シーンです。  そんな美しい文章に、こんなアホなボケを混ぜ込むとか冒涜です。めちゃくちゃ笑いました。最後が「よっしゃー!!」なのも最高です。アホでしかないですから。

僕の理想はこの引用元?くらい凄味のある美しい文章に、ホークカンパイラガーさんくらいアホなボケをすることなんですけど、ホークさん自身の文章だったらすいません。

Q6.あなたが好きな大喜利プレイヤー(もしくは最近注目してる大喜利プレイヤー)を教えてください(複数可) (理由も教えてください)


注目してる人ですが、

先日、『スーパールーキー決定戦 大阪』という吉永さん主催の生大喜利のイベントで僭越ながら審査員をさせていただいたのですが、そこに参加してたスーパールーキーの皆さんを注目してます。すでに僕より面白いんじゃね?という人たちもいらっしゃいましたが、今後どう変化していくのか楽しみです。 何名かに言及させてもらいます。

ウッド原動機』さん  

入場時に、自己紹介ギャグで場を盛り上げてくれたんですけど、それは回答を出す時にノイズになったり本人も見てる側もギャグに引きずられたりで、不利に働くこともあるんですけど、楽しもう、楽しませようという精神は大喜利というよりお笑いをやろうとするうえで最も尊いものであるので敬意を払いたいですね、彼と仲良しの「将棋紳士」さんも同じ黄金の精神を持っており素晴らしい2人だと思います。

霧牌春』さん

回答をするときにだらだら喋りながら回答していて、それがオチに繋がる為のフリでもなく、ただ、だらだら喋っているように感じたのですが、それが面白いという人間の面白さで勝負していて、凄いなと思いました。真似できません。 質の高い回答をする方はたくさんいらっしゃって、それをどれだけ高頻度、高打率で出せるかで勝者が決まっていったのですが、霧牌春さんはいかに魅力的な人間であるかで勝負しているようで特別な才能だと思いました。回答そのものも充分面白かったですけど、だらだら喋って笑わせるというのはネット大喜利では磨けるものではないので、このまま突き進んで欲しいです。(大喜利の人ではなく芸人なのかもしれません。)

ミモザ名前』さん
余馬』さん
pokopoko』さん(スーパールーキーは不参加)  

この御三方はネット大喜利でぶいぶい言わせてるのは知っていたのですが、生大喜利でお会いして、面白いなと思いました。面白い人特有のオーラのようなものも身に纏っておりました。それでネットでもプレイヤーとして注目して見るようになり、改めて面白いな、と思いました。

ミモザ名前』さんは、僕にはもう辿り着けない場所にいまして、批評することはできません。ネット大喜利は近年、くん(坂本ジュリエッタさんのことを僕は親しみを込めてそう呼んでます)を中心に動いてきて彼の影響下にあった人も多いと思うのですが、ミモザ名前さんはもう坂くんの影響下から抜け出して、次のステージにいってるのではないかと思います。知らんけど。(坂くんもミモザさんも僕より高次元で大喜利を考えてるので正直わかりません)  
あと生大喜利でですが、回答を考えてるとき、目をひん剥きながら考えてるのがいいですね。脳の深部を使って考えてるんだろうなと想像してしまいワクワクします。

余馬さん』は、体いっぱいで面白いことをやろうとしてますね。本人の回答もネット大喜利の最上位クラスで面白い方ですが、イベントを企画したり、学生芸人もやってるのかな、とにかく面白いことのために動いてますよね、周りを巻き込んで面白さを生み出していってるのは尊敬しちゃいます。彼が主催した『最強のふたり』というイベントは普段見かけることのなかった人たちが集まってきており、余馬さんが巻き込む企画に対する面白さの信頼や、ワクワクとか、参加を逃してたまるかみたいなものが既にあって若いのにすげー!って注目してます。

pokopoko』さんは、僕のボケを面白いと思ってくれてるのに、ネット大喜利最上位層にいてる変な人です。ドラフトで選んでくれたりチームに誘ってくれたりありがたいのですが、僕じゃないほうが勝てるのではと思いますね。生大喜利でも既に『クソお題』の大会で優勝しており、そんなにすぐ勝てちゃうんだとびっくりです。上の二人もそうですけど、大喜利が強い人はどの大喜利サイトを見てもいますね、チーム会議でもいっぱいボケを出してくれますし、これからも大喜利のインプットとアウトプットをしまくって最強を目指して欲しいです。

好きな大喜利プレイヤーはですね、いっぱいいます。いっぱいいるのですが、ボケを見るだけでその人の内面が透けて見えるような、個性を感じさせるような人が好きですね。それは好きだからこそ内面を感じ取ってしまってるのかもしれないのです。順番が逆なのかもしれないです。まあいいですかそんなことは、紹介していきます。

新人QP』さん

もうこの人に至っては、内面を感じさせるとかそんなレベルではなく、はみ出しまくってるというか、ビラビラ飛行隊です。見せてはいけないものを見せながら連隊を組んで飛んでます。ネット大喜利の投票は匿名性が重要なものであるはずなんですけど、そんなのお構いなしにビラビラ飛行隊が目に飛び込んできます。その瞬間匿名性なんて放り投げて、おもろいかおもんないかどっちや!おもろかったら入れろ!と紳士のスポーツになります。ボケの内容は紳士ではなくとも投票者は紳士にならざるを得ません。もしくは匿名性を破っているのでアウトと判断されて0点です。だいたい最下位に沈んいるのも面白いです。ネット大喜利とか関係なく、全力でアホをやって笑わせにきている。その姿勢は尊いものだと思いますし、その姿勢を僕は学んでいきたいです。僕はまだまだ欲深い、QPさんくらい突き抜けたいですね。

塩味』さん  

塩味さんはネット大喜利でウケたことがほとんどないのですが、大天才です。天才過ぎて、伝えるべき言葉を省略して伝えてしまいます。A→B→C→Dと話さないと伝わらないことをB→DやDと話してくるので、あまり理解力のない僕は「あーなるほどねえ」などと相槌を打って誤魔化すことが多々ありました。

塩味さんがどんなボケをしていたかというと『D』みたいなボケです。大喜利プラスで大喜利を始めた塩味さんはすぐに大喜利の骨を掴み、要素の隅の隅にある僅かな繋がりがある言葉をそっとさりげなく置いておくというボケをしていました。いつもそれで1,2票くらいだったのですが、何故か妙に惹かれて注目して見るとなんなんだこの人、面白いな、きっと繊細で静かな人なんだろうなと「夏のワルプルギス」さんを想像したときと同じような人物像を描いていたのですが、実際に会ったり、喋ったりしていくと全くそんなことはなく、酒を飲んで暴言を吐いたり、酒を飲まずに暴言を吐いたりするイメージと違う人だということがわかってきました。ただゴリゴリに面白い人で、ツイキャスでおしっこの音を聞かせたり、尻の穴にドライヤーの熱風を当てたり、『男』の面白さの人でした。

ただチャラついたことには厳しく、怒りをあらわにするので接しづらくもあります。僕が飼いうさぎと自撮りツーショットをTwitterに投稿して、ファンタスティポの歌詞を載せたら、「死ね!」とリプライされ、LINEに作りかけのカルボナーラをシンクに捨てた画像が送られてきました、何もそんなことまでしなくていいじゃないかと思いましたが、確かにチャラついたことをしてしまったという自覚もありましたし、供に真剣に大喜利に向き合った盟友でもあるので、僕だからこそ軽薄さが嫌だったのだろうと理解しました。が、それ以来Twitterを投稿しづらく感じてるので困ってます。

塩味さんが大喜利プラスでやっていた大喜利は坂くんが票を取れる形に改造して、それが『坂本ライン』と呼ばれ流行ったことがあります。それに激怒した塩味さんは、『ちゃんこフォンデュ』さんの放送で「お前らは全員俺のパクリカスだ!」と大暴れして、有望な若手をやめさせてしまうということもありました。それ自体は良いことでは無く、残念な出来事ですが、彼の言葉や精神は放送を見てた者になんらかの影響を与え、流行にわらわらと群がるのではなく、自分なりの大喜利を探るようにさせたと思ってます。(念のため言っておきますがパズルのように大喜利を組み立てるのは悪いことでは無いですし、競技で勝つことを目的としているならそういうシステムを作るべきだと思います)

塩味さん自身の大喜利はというと、たまに別名で思い出したらやるくらいの頻度でボケてらっしゃいますが、Dのような省くボケではなく、また別の塩味さん独自のボケをしており、やはりあまりウケてません。ですがかっこいいボケです。僕の背筋を正してくれる人ですね。

神聖な大木さん  

コガトナで優勝するほどの実力がありながら、そのスタイルに満足せず、自分自身の大喜利スタイルを作り上げたかっこいい人です。

コガトナで優勝したときのボケと今のボケを見ると明らかにやってることが違います。どちらが優れているとか面白いかとかは重要ではなく、成功したものを壊して新しいものを作り上げたのがすごい事だと思います。結果が出てるものを壊せるのは明確な意志があるからです『俺はこれがやりたいんだ』というボケがあるからで、その結果外すことも増えましたが、神聖な大木さんしかやっていないボケでガンガンウケてかっこいいです。人間性はややクソなところもありますが、大喜利に関しては頑固でかっこいいです。

極道の娘さん

発想力が大喜利の枠をはみ出していて、僕には思いつけないな、と思わされることが多々あります。なんでも子供の頃にイマジナリーフレンドがいたらしいです。想像の中で友達と会話を繰り広げていたとしたらそれは、天才チェス棋士ボビー・フィッシャーが幼少期に自分の手を打ったあと盤をひっくり返して相手の番を打ち、またひっくり返して自分の手を打つ、というのを延々と繰り返し続けていたようなもので、発想において、天才チェス棋士と同じことを幼少期にやっていたということになり、プロ棋士やプロスポーツ選手が競技を始めるのは若ければ若いほど良いですが、発想のプロスポーツがあれば極道の娘さんはそのスポーツのトッププレイヤーだと思います。点数やウケに繋がらないこともあるだろうと思いますが、そんなものに矯正されず伸び伸びと自由にやりたい放題やって欲しいですね。他の方々にも同じことが言えます。僕もそうします。

岩肌ごつりさん  

前述した『お笑いの世界へ』の『ボケる☆BBS』において無双の面白さを誇っている人で僕は岩肌ごつりさんに勝てたことが無いです。しかも同じタイプのボケをして、上をいかれてると思ってます。完全なる上位互換です。ボケる☆BBSは1年間通して票を稼ぐというマラソンのような企画なんですけど、最後までごつりさんと競っていたこともありますが、最後にギアを上げられ実力の差を思い知らされました。

今流行ってる大喜利サイトには顔を見せず、ひたすらボケる☆BBSをやってこられた方なのであまり存在を知られてないかもしれませんが、めちゃくちゃ面白いです。とにかく笑わせられます。ボケる☆BBSの特性上、同じお題でいくつもボケるのですが、そのどれもが面白くて度肝を抜かれます。今流行ってる大喜利サイトの競技性の高いものに参加しても出すボケを選べば上位の常連になるだろうと推測しますが、自由に今まで通りボケまくって欲しいのでお誘いしたことはありません。それに『お笑いの世界へ』の財産?みたいなとこもありますし。今年度はあまり参加されてないようで寂しいですが、新年度始まって数週間だけ参加する僕が言えることではないですね。『お笑いの世界へ』に新たな息吹が増えたら戻ってきてくれるかもしれないので、よかったら一度遊んでみてください。常連の面白い人が他にもいて、永遠に回り続けてますし、一つのお題にいっぱいボケられるのは楽しいです。過去ログから岩肌ごつりさんのボケを漁ることもできます。

今確認すると過去ログがサーバーエラーになってて読めなかったので、お題無しでボケだけいくつか並べさせてもらいます。

・私はちんちんから! 綾瀬はるか「それなら、ちんのベンザ」

・ちんこトーナメントで次々と本命を倒し、「今大会のダークペニス」と評される


・パーティ編成を「勇者 イエスマン イエスマン イエスマン」にする


・ドッジボールのとき、ヘッドショットを当てないと外野に行ってくれない


・「バレました。これから拷問なんですけど、多少ゲロっちゃうかもです!」


・「あなたはご先祖のカルマを負っています。大丈夫。私に任せて。」と言って、ニキビのカルマを引き受ける


・転校生がやって来るというコンテンツを消費する猿の皆さん、初めまして!


・オーストラリアにある姉妹便所から交換うんこがやってくる


・動物のうんこを絶対掃除しない。それで病気になったら、それはそいつが「そこまでの器」だったということ


・タバコ吸ってる女「胴上げって幸せになるためにやるんじゃないの。周りに『幸せです』ってアピールするためにやってんのよ。」


・『時計を発明する前のほうが人類幸せだった説』


・『熊を倒したジジイ、犬を厳しく躾ける説』


・『腰からお尻へ一本の線が通ってるイメージでオナラする』

生命の輝きさん

『生命の輝き』さんは、生命の輝きをテーマに大喜利をしている人で、生命が輝く瞬間を切り取って大喜利の答えにするというとても難儀なことをしておられます。お笑いにとってそのテーマは必要かと言われたら別に必要ではなく、制限をしているだけで幅を狭くしているとも取れるのですが、生命の輝きさんにとっては必要で大事なことなのだと思います。しかも凄いのは生命の輝きをテーマにした大喜利で大爆笑を掻っ攫うことです。インターネットでの大喜利で一位になることも多いですが、ライブの大喜利で笑をガンガンとっています。

なぜそれが可能なのかというと、ご自身も生命の輝きをやっているから、だと思います。生命さんはびっくりするほど優しい表情をされていて、菩薩か何かですか?と錯覚するほどです、所作も雰囲気も優しく、口を開いて発声すればその声も優しく惹きつけられる声で、有難い御言葉を頂戴している感覚になります。しかしとても力強い言葉でもあります、全身が奮い立つような、生命に輝けと言わんばかりの言葉が染み込んできます。大喜利という場においてはそれはボケとなり笑の渦が生まれます。

生命が輝くボケを、生命を輝かせる人が言葉にしているという状況になっているんですけど、ウケるためにそうしたのか、もともとそういう人間なのか分かりませんけど、いずれにせよ尊敬します。とてつもないことをやっていると思います。

もっともっと言及したい大喜利プレイヤーがたくさんいらっしゃるのですが、あまりにもインタヴュアーを待たせ過ぎてしまったのでこのあたりで終わらさせていただきます。

Q7.今後の大喜利の目標はありますか?


今僕は、大喜利よりも生活を頑張っておりまして、同棲してみたり、うさぎを動物病院に連れて行ったり、正社員になってみたりしております。なので大喜利に向ける時間、向き合う時間というのが昔ほど多くありません。体力、気力もさほどありません。なので、大喜利の目標としては、少ない時間で面白いと思えるものを出すことになります。面白いと思うものは自分の中でかなり固まっておりまして、それを良いと思うときは固まってるものを出して、ダメだと思うときは別の新しい何かを出せればなと思います。新しいものを短い時間で出せるかはわかりませんが、生大喜利などは時間制限のある中で色々なことができるわけで、だいたいやってきたことの上澄みの部分が出るものでもありますが、新たなる発見もあります。ネットでも一緒かもしれません、時間が凝縮されていると感じたこともあるので、自在に時間が凝縮できればいいのですが、それは熱意を持って集中しているときに訪れるものなので、『短時間だけ熱意を持って集中する』ということにします『大喜利の目標』は。結果は求めてませんが出ると嬉しいです。

Q8.最後に何か一言お願いします!


ガラパゴス的な大喜利文化がネット、リアルにもまだまだあると思ってます。

関西で、マガユラというBARで行われている大喜利文化が発見され、融合されるということがありました。

マガユラではみんな楽しそうにボケ、心の底から笑っており、本来大喜利とはかくあるべきではないか?と訪れたスレた関西の大喜利プレイヤーは皆思ったことでしょう。

マガユラで大喜利を楽しんでいた人たちも、舞台や会議室での大喜利に参加するようになり、大喜利文化同士の融合が行われました。

僕はですね、こういった違う文化が交わる瞬間くらいが一番楽しくて面白くて興奮します。大喜利じゃなくてもそうなんですけど、鎖国してる日本に黒船が来た時、皆さん興奮しませんでした?なんやこいつら、とお互い思いませんでしたか?

なのでどんどん鎖国して、鎖国した国の中で文化を築いて、発展して、研ぎ澄まされた文化となり、そしてたまに大喜利団体対抗戦みたいなことやって、変な奴ら来たー!となるのが僕の理想なので、皆さんどんどん鎖国していただき、己の内に篭って、研ぎ澄まされて、たまに顔を出していただきますよう宜しくお願い致します。

あと、いろいろ言いましたけど、明日には違うことを言っていたいですね。『そうじゃないんじゃないか?』を繰り返して向こう側にいったり戻ってきたりしたいです。

ありがとうございました。


モモスさん、お忙しい中インタビューを引き受けてくださりありがとうございました!

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