【第49弾】あの大喜利プレイヤーに直撃インタビューしてみた

インタビュー

どうも笑うモールス信号です。

大喜利プレイヤーにインタビューをする企画の第49弾です。

今回インタビューさせていただいたのは、ケータイ大喜利のレジェンドでありIPPONグランプリでは何度も回答を採用されているこの方です。

 


すかいどんさん

ケータイ大喜利IPPONグランプリでその名をご存じな方も多いはず。

ネット大喜利でも、権威のあるサイト「ぼけおめ」のメジャー制覇経験者であり、

その他の多くの大会で頂点に辿り着いているすかいどんさん。

また、出演したラジオ番組ではボケクエの回答を紹介するなど

「大喜利」を世間に発信していく様子には感銘を受けます。

そんなレジェンドの一人であるすかいどんさんのインタビュー是非ご覧ください。

Q1.あなたの大喜利歴と今までの実績を教えてください


本格的に始めたのは2013年だったはずです

(2023年2月現在)
NHK着信御礼!ケータイ大喜利レジェンド四段
IPPONグランプリ一般採用5回
ボケクエスト4ベスト8
ネタボケライフ1位13回、最高レート2159.51
ぼけおめ大リーグメジャー制覇1回 大喜利3PGOLD制覇1回
大喜利天文台シーズン3優勝
第4・5・7回OGRグランプリ優勝
第1・2回オーギレーションズカップ優勝 第1回URRAIグランプリたっぐ優勝

Q2.大喜利を始めたキッカケは?


アメ―バピグ内の寄席コミュニティで、チャットを使って大喜利をしたのが最初でした

Q3.大喜利の回答を考える時に意識してること


ケータイ大喜利の時はお茶の間レベルを意識して基礎のロジックを固めれば採用される感じでしたが、ネット大喜利は応用の世界だと思うのでより感覚的な部分が大事かなと思っています。

最近は直感重視の大喜利がネットでは勢いを持っていると感じます。直感の対義語は論理なのですが、大喜利上の対義的表現となると五感になるのでしょう。 直感で鉱脈を探し当てたような答えを思いついても、結果を出せている大喜利プレイヤーはおそらくその答えの逆算を同時にしていて、逆算の段階では五感を駆使しているはずです。
なので、直感も五感も大喜利で不必要な感覚というのは、基本的には無いと思っています。

時に批判も浴びると思うのですが、勝ちに行く時は基本的に、 「『面白くない』を踏まない」「お題から遠すぎる内容にしない」「長文や文節を多くするなどリスクの大きい答えの形にせず簡潔にする(長文をやった事はありますが)」 こういう条件を付けたりあるいは逆算でこれらを踏まえて、過不足やデッドポイントのない答えに仕上げる事を重視してます。

Q4.あなたのマイベストボケを教えてください


私の方が全然飽きない迷路とか描けるのに

ボケクエスト3 予選リーグ第3試合

この答えが1位獲るまでは全然ネット大喜利で自信も持てず、何となく名人維新の大きな大会で大喜利やってるという感じでしたね。 予選2問目までチームがグループ最下位で起死回生だったのもありましたし。意外と直球の答えでもいいんだと気付かされました。

【お題】こちら119番です、火事ですか?救急ですか?それとも○○○?(穴埋め自由)

こちら119番です、火事ですか?救急ですか?それともおしゃれ火事ですか?だとしたら燃えてるのは昨日までのあなた。そうでしょ?

ボケクエスト4 予選リーグ第2試合

火事をもう1回蒸し返すもっちゃりした感じの答えですが、あまりやらなかったタイプの穴埋めの答えで4点がたくさん入ってくれて、それもチームメイトが乗り気でないのを押し切らせてもらった答えでした。 最後に付いてる「?」の部分をどうするかだけ考えて目線を高くしてみた感じです。

【お題】アホ山くんが夏休みの日記に書いていたこと

ぼくは なつやすみに山のぼりにいきました そこでおれは

大喜利PHP

アホ山くんお題は否定的だったり懐疑的に受け取られるお題のうちの一つだと思いますが、個人的にはそんなに否定的でもないです。 「アホ」が示す意味の曖昧さだったり、正解がわからないなど色々ありますが裏を返せばその分、自由が効くのかなと思っていたりもします。 一人称があっさり変わったら面白いなと思ったのでこうなりました。

【お題】身体測定を終えたあと、学校の先生に言われた気になる一言

こういう時の雨は先生好きだ

遊び場大喜利113

自分の中では珍しいというか、直感も五感も駆使して抽象的に仕上げたような答えで、気になるというより「はぁ?」を導き出す感じで出した記憶があります。 ジャージ姿の爽やかでも何でもない先生が雰囲気めいた事ぬかすな、みたいな感じで。

【お題】オリンピックが延期されてる間、選手たちは何してるの?

メダルでバランスとる予定の体だったので、やや反って立ってる

大喜利3PGOLD

これは自分でも完ぺきでした。時系列も画の間抜けな雰囲気も。

Q5.あなたが好きなボケを教えてください(複数可)(理由も教えてください)


【お題】「おっぱいもませろや」を謙虚に言うとこうなる

手も2つあるのですが

(スカイハイさん)

大喜利PHP

絶対違うんですが見た瞬間、おーってなりました。

【お題】「ウルトラソウル ヘイ!」の瞬間にやったらかっこいいこと

間違い探しの絵全体を○で囲む

(近所の犬さん)

大喜利PHP

こういう気持ちいい答えが好きなんです。

【お題】何かの達人を叱ってください

あなたが振り回してたのはヌンチャクではなく私たち家族よ

(常盤さん)

mixiお笑い頭脳バトル 1部

熟成された模範解答っぽいのも好きです。

【お題】この「梅田さん」の役割を教えて下さい

ジャマニッシモ(だんだん邪魔に)

(ラヒータモハルートさん)

Title Match TOURNAMENT 2017

シンプルで腹立って最高でしたね。

【お題】せんせい「これはたっくんのものじゃないからたっくんのお名前シール貼っちゃダメでしょ?」 たっくん「○○○」

せんせい「これはたっくんのものじゃないからたっくんのお名前シール貼っちゃダメでしょ?」

たっくん「そっか。これはたっくんのものじゃないからたっくんのお名前シール貼っちゃダメだった。」

せんせい「これはたっくんのものじゃないからたっくんのお名前シール貼っちゃダメってことがわかればいいのよ。おかあさんを呼ぶ必要はなかったかしらね。」

おかあさん「これはたっくんのものじゃないからたっくんのお名前シール貼っちゃダメだってことを私が教えていなかったから。これはたっくんのものじゃないからたっくんのお名前シール貼っちゃダメだってことを教えてくれてありがとうございます。」

せんせい「これはたっくんのものじゃないからたっくんのお名前シール貼っちゃダメだってことをたっくんが学んでくれたらいいんですよ。」

おかあさん「これはたっくんのものじゃないからたっくんのお名前シール貼っちゃダメだって学べてよかったわね、たっくん。」

たっくん「うん。うん。うん。うん。うん。うん。うん。うん。うん。うん。うん。」

(カルパさん)

ボケ問答

IDからおそらくあのサツマカワRPGさんの答えで、ボケ問答ってこんな狂った人相手に戦わないといけないんだと青ざめたやつです。15分1答でこんなん出るんかいと。

Q6.あなたが好きな大喜利プレイヤー(もしくは最近注目してる大喜利プレイヤー)を教えてください(複数可) (理由も教えてください)


以下に登場する大喜利プレイヤー名はみんな好きな人です(振り返りっぽく書きますが)

アメーバピグで大喜利を始めた頃におくらちゃんという女性大喜利プレイヤーと出会い「こういうのが面白い答えだ」という物差しを教えてくれて、 大喜利PHPを薦めてくれたお陰で今のネット大喜利にも対応出来る力を付けられたと思ってます。だいぶおちょくられましたけど恩人ですね。この人の取り口はシュールでワルくて角度があって痛快でした。

その大喜利PHPで凄まじいオーラを放ってたのがスカイハイさんで、ちょっとだけ本来の意味をずらす高等技術に心酔してた時期があります。 同時期に意識してたのは悠祐ゆっけさんで、ベタとは無縁の切り口で高得点をかっさらう華麗な存在でした。

アメーバピグで出会ったこちらも切れ味のある回答で現在も活躍中のブルックスさんと、このあたりのビッグネームに勝ってやろうと息巻いてた時代がありましたね。

虎猫さんはネット大喜利を始めてからの出会いでしたが、エモいというか独自のストーリー展開で惹き込む答えが好きで憧れがありました。生大喜利を高度にこなしてしまうところも凄いです。

でろ坊さんとひざガクガクさんはケータイ大喜利勢のツートップと呼ばれたりもしてますが、基本的には直球の発想でそこに磨きをかけて職人的に仕上げる技術が高くて、 そういう緻密な仕上げでケータイ大喜利からネット大喜利に対応してる人ではIkoriha Yimiranさんの回答スタイルもかなり参考にしました。
ここ数年勢いのある1人のドクローネさんも、このあたりの緻密さを更にネット大喜利寄りに活かせる職人的なプレイヤーなのかなと思います。

坂本君がおそらく現在のネット大喜利の最前線の真ん中にいると思うんですが、自分が彼の感覚にちょっとだけ足りてない所がもどかしいというかまだワクワク出来る部分なので、 そうそう上手くはいかないですが大喜利をやれてる間は何とか戦えるように頑張りたいなとは思ってます。

ラパスさんは答えも面白いんですが大喜利への向き合い方が素晴らしく良いなと思ってて、駄目だった時の悔しがり方にしても大喜利プレイヤーはこうあるべきだなという内容を汲み取れました。 かくれどり君とか、これから楽しみな若いプレイヤーが良い向き合い方の系譜に乗ってくれたらなと思ったりもしてます。

Q7.今後の大喜利の目標はありますか?


大喜利がやれてるうちは、ボケクエその他の大喜利名人維新の大会でファイナリストになりたいです。覆面タッグで一度ファイナリスト経験はありますがその時は不完全燃焼だったので。

Q8.最後に何か一言お願いします!


ネット大喜利の面白い、若い人がどんどん世にバレていって欲しいと思ってます。 大喜利って日本独特のカルチャーで、その中でネット大喜利が一番高度で、となると「世界一面白い事やってる」と取れなくもないし、 自分が好きな分野で、世界一の事やってる人達が日の目を浴びていないのって悔しいじゃないですか。 現状においてアマチュア大喜利プレイヤーは認知度だけでなく、社会的地位も相対的に低いのだと思っています。

かつて自分が活躍していたNHKのケータイ大喜利という番組はアマチュアにとって本当に幸せな環境でありましたし、 長年続いた同番組が終了するとなった時「(ここは発言の内容通りになってしまってちょっと怖いのですが)ケータイ大喜利が単純にお茶の間レベルから脱却して変わって行かないと、 番組が復活しても1年ぐらいで再終了してその後二度と復活しない」と警鐘を鳴らすような発言も過去にしました。 お茶の間レベルを考慮に入れる必要のない、自由に進化を続けるネット大喜利にその最前線が存在する中、 IPPONグランプリにしても座王にしても大喜利の主役はプロ、みたいな認識で世に浸透してしまっている現状にあると思うんです。

フリースタイルダンジョンにしても東大王(=クイズ)にしても、アマチュアカルチャーの地位向上に成功した事例もありますし、 「東大生の思考回路を言語化してみるととても面白い」が東大王という番組の基軸なら、その「東大生」を「大喜利プレイヤー」に置き換えたって十分に面白いはずですよね。

最初の内容に戻りますが「アマチュア大喜利が面白いという事が世にバレてない」訳です。 自分もネットラジオの大喜利番組をやったり色々試みました。それでも描いた理想にはほぼほぼ近付けなかったですが、 試みた実績がまた何かしらの可能性も含んでるのかも知れないという前向きな受け取り方はしています。 一方、動画の番組に生大喜利のプレイヤーが出演する流れも少しずつ来ていて、 プロの話に戻ってしまいますがM-1にもR-1にも大喜利の得意な芸人さんのファイナリストが続々誕生して、 ここからまた大喜利の認知度と地位向上のきっかけになっていってくれればいいなと思っています。

あと最後にこれは全然ざっくりとしたお願いなんですが、どんなに大喜利で結果が出なくても諦めてしまわないで下さいと言いたいです。 自分も38~39歳くらいの遅い時期に大喜利を始めて、暮らしぶりもそんなに良くない、歳相応の人間的な安定度合いもない、センスに欠けたようなベタな答えしか出せないおじさんという位置から、 それでも色々と積み重ねて大喜利で時々好成績を残せるようになったり、大喜利で人生を豊かにして日々暮らして来れたと思っています。 世代や性別や生い立ちなどプレイヤーは人それぞれ違う背景を持っておられると思います。どんな人でも、いつか大喜利で輝ける時まで希望は捨てないで欲しいですね。


すかいどんさん、お忙しい中インタビューを引き受けてくださりありがとうございました!

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